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2022年10月14日金曜日

一日一曲「ファウンド・アウト・アバウト・ユー / ジン・ブロッサムズ」

もともと趣味的な

趣が強い一日一曲ですが

今日はさらに個人的な

一曲で

ジン・ブロッサムズの

ファウンド・アウト・アバウト・ユー。


Found Out About You / Gin Blossoms YouTubeより


これが発表された

1993年、

僕は中学生で

ローカルテレビ局で流れた

MTVで

曲の持つ暗さ

ビデオの洗練された

映像美に魅了されました。


手紙でやり取りしていた君とぼく

その愛も終わった今

君の夜遊びの噂

バス停でなにをしているんだい?

校庭での情事

君がどんな人か思い知ったよ


と、詩も陰惨。


今思えば当時病んでいたであろう

自分が初めて

シンパシーを覚えたんですね。

恥ずかしながら

病気は僕にとって

とても重要なキーワードです。


初めて積極的にギターリフを真似たのも

これでした。

何か演奏する必然のようなものを

ここで感じたのかも知れない。


4つのコードで循環し

サビだけ3つのコードになる

シンプルな構成。


この曲だけ特出していて

夢中になることはなかったバンドだけど

今も活動を続けているようで

嬉しいです。


良かったら一度この曲の陰りのある

ヴォーカルを聴いてみてください。


ジン・ブロッサムズの

ファウンド・アウト・アバウト・ユーでした〜。



2022年10月10日月曜日

一日一曲「ダニー・カリフォルニア / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」

レッド・ホット・チリ・ペッパーズは

今ではメガ・バンドだし

アーティストとしても優れている。


けれどあまりシンパシーを感じなく

なんとなく余裕を感じる表現、

高級感を感じるセンチメンタルに

もっと自己陶酔のようなものを求めるぼくには合わないのかも知れません。


どちらかと言うと

僕より下の世代の人たちに受け入れられているバンドという印象があります。


日本で

このダニー・カリフォルニアが


Dani California / Red Hot Chili Peppers YouTubeより


映画デス・ノートの主題歌になって大ヒット

したのが2006年で

僕ももう30近かったので

尚更です。


感情移入させないのが

彼らの売りでもあると思いますが


この曲はその中で

入りやすい曲で

過去の女性を歌っています。

けれど内容は死者の復活であり

復讐です。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズの

勝ちに行くんだ宣言として僕は見ています。


ダニー・カリフォルニアは

メジャーコードとマイナコードオンリーで

やっぱりアメリカのバンドだよな、

王道だよなストロングだよなと感じてしまいます。


ブレイクビーツという

あまり難しくないギターテクニックを使い

ドロップアウトというか

一つの抑圧の解放を目指したんじゃないかな。


まだ僕にとって未開拓のバンドで

入門には最適ではと思いこの曲を楽譜に起こしました。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズの

ダニー・カリフォルニア。でした。

一日一曲「Lucky / スーパーカー」

今日はスーパーカー。

曲はLucky。


Lucky / SUPERCAR YouTubeより


スーパーカーの

サブギタリストのいしわたり淳治さんは

僕の作詞の先生の一人です。


このLucky

の詩の中に


「あたし、もう今じゃあなたに会えるのも夢の中だけ

多分涙に変わるのが遅すぎたのね」


のあとに


見つかりにくいのは傷つけあうからで__


と、唐突に語部が変わります。


このブツっと行間を

区切ることで

そこに流れる時間を作り出す

というテクニックは

ぼくがまだ20歳そこそこの年齢の時に

彼の雑誌のインタビューを読んで

もう衝撃でした。


彼は僕と一つしか変わらなかったけど

本当によく考えていた。


いしわたりさんは歌は歌わないし曲も作らなかったみたいなので

そっちに集中できたのかも知れないけど

それにしてもです。


その後、僕も

作詞について熟考するようになったし

その成果が今更、見逃してという曲になりました。

今更、見逃して / 田口英 YouTubeより


何度もあーでもないこーでもないと

考え抜いて

結果7分近い曲になってしまったけど

そこから

新しく詩を書く際

全く次元が変わったような気がします。


スーパーカーは

大きな才能の集まりだったし

脅威でした。


解散した時は正直ほっとしたけど

未だ脅威です。


スーパーカーのLucky。でした。



2022年10月5日水曜日

一日一曲「ウォッシング・オブ・ザ・ウォーター / ピーター・ガブリエル」

水という言葉は

作詞において一つの

大きなテーマになっていて

古くはサイモンとガーファンクルの明日に架ける橋(Bridge Over Trouble Water)や

TLCのウォーターフォール、

日本だと美空ひばりさんの川の流れのように

などがありますが

ぼくはピーター・ガブリエルのウォッシング・オブ・ザ・ウォーター。




とても精神奥深いところに

届いて

高校生のころ聴いた時に

こんな曲が作れたら幸せだろうなーと思いました。


水というと

流れに任せるや

洗い流すといった趣ですが

他にもいろいろありそうですよね。

僕はまだ挑戦したことがありませんが

いずれやってみたいです。


ピーター・ガブリエルは孤高のイメージですが

実際はデビッド・ボウイに嫉妬する

2番手の人だと思います。

けれどその悩み苦しむ

メロディが僕は大好きです。


この曲はコールドプレイのクリス・マーティンにも

カバーされてて


次世代にも受け継がれています。


シンプルなメロディなので弾き易いのかなと思ったら

普通のコードに

ルートという一番低い音のところだけ

替わるコードばっかりで

あまり弾き慣れなくマスターするのに時間がかかりそう。


音がすごく良くて

イントロのドラムの音を是非一度聴いてみてほしいです。

この曲でゆっくりした曲でも跳ねるビートがあるんだなと気付きました。


ピーター・ガブリエルのウォッシング・オブ・ザ・ウォーター。でした。



2022年9月19日月曜日

一日一曲「楕円の夢 / 寺尾紗穂」

今日は寺尾紗穂さん。

曲は楕円の夢。


楕円の夢 / 寺尾紗穂 YouTubeより


寺尾紗穂さんは

一度長野市に観に行かせてもらったことがあって

色々学びました。


その一つに声と楽器で

音域のハイからローの

幅を作るというのがあって

正直唸りました。


やっぱりヒットソングを書く人は違うなぁと。


MCが印象的で

この楕円の夢の時、

円というのは答えだけれど

ちょっと違う形の円を探すのが大事なんじゃないか

と仰られてて

そのとおりだと。


照明が控えめで

ピアノに彼女の顔が写っているのがこちらから見えました。

それも計算だとしたらとんでもないなぁ。


帰りに空を見上げたら満月で

そのMCを思い出しました。


ぼくにはこの曲のような


超越した諦念


という概念を表せない。


けれど最近は

それでいいのだと思うようにしています。


女性には女性の、

男には男でしか描けないものが


間違いなくある。


楕円の夢は

大貫妙子さんの突然の贈り物を下地に

したような曲です。


コードが7thを使わず

基本的にメジャーとマイナーだけ。


巷にはとりあえず7thを使っとけー

という曲が氾濫していて


あえて名前は出しませんが


音がいい悪いという以前に


今もう一度コード使いを検証する時期が

来ているのではないでしょうか。


この曲は

そのような事を教えてくれます。


寺尾紗穂さんの楕円の夢。でした。



2022年9月18日日曜日

一日一曲「Be My Mistake / The 1975」

今日の一日一曲は

イギリスはマンチェスターのThe 1975。

曲はBe My Mistake。


Be My Mistake / The 1975 YouTubeより


The 1975は好きなバンドで

このBe My Mistakeが収録されているアルバム

ネット上の人間関係についての簡単な調査

も買いました。


音もいいし曲もいい。

詩も深みがあって最近では珍しいバンドだと思いました。


僕は毎日自転車で

スマホをかごに入れこの曲を流しながら

買い物に行くのが日課になっています。


罪悪感についての歌で

切ないとかウキウキするという2次元的なものより

しーんと我に返る感じです。


オリジナリティに満ちていて

こんな曲は滅多にお目にかかれません。

今一番要注目のバンドではないでしょうか。


ギター弾き語りの

オーソドックスな曲なのですが

スタッカートという跳ねるリズムを基調にすることで

現代らしい新鮮な印象を与えます。


すごくシリアスなのですが

同時にとてもエロティックであり

フロントマンのマット・ヒーリーの

抜群のセンスが光ります。


コードも洗練されていて

練習して女の子の前で歌いたいものです。


The 1975のBe My Mistakeでした。






2022年9月16日金曜日

一日一曲「コモン・ピープル / パルプ」

今日はイギリスの社会現象にもなった音楽ムーブメント

ブリットポップの雄、パルプ。

曲は代表曲コモン・ピープル。


Common People / Pulp YouTubeより


このコモン・ピープルが収録された

ディファレント・クラスは

おそらくこの先再評価され

とても重要な位置を占めるアルバムになるような気がします。


今回楽譜に起こすに当たって

和訳を泳げ!対訳くんから読ませてもらったのですが

もう中産階級への怒りの嵐の羅列。

痛快でした。

当時イギリスの政党をも

ひっくり返したんだから

すごいムーブメントです。

さすがイギリス人。


けれど階級組織は今日本でも着々と進められていると聞きます。

そんな中自分には何が出来るだろうかと思いますが

そんなには悲観していません。


コモン・ピープルはコードが4つだけ!

こちらも痛快です。


この曲のサビが

主語を変えるだけで意味が全く変わってしまうという

詩で

なるほど、勉強になりました。


この曲でボーカルのジャーヴィス・コッカ―は大きな花火を打ち上げました。


下積みの長い花火。


時にはとんでもないことをしないといけない、ということで

謙虚な気持ちになると言っていたのはU2のボノです。


ぼくも大きな花火を用意しないとなぁ。


パルプのコモン・ピープル。でした。



2022年9月15日木曜日

一日一曲「ダンシング・ヒーロー / 荻野目洋子」

今日は荻野目洋子さんの

ダンシングヒーローを楽譜に起こします。


ダンシング・ヒーロー / 荻野目洋子 YouTubeより


1984年に荻野目洋子としてデビューした彼女は

もともと幼い頃から芸能活動をしていた

下積みの長いベテランでした。

2年目に大ヒットした

このダンシング・ヒーロー。

ペット・ショップ・ボーイズを模した

そのサウンドは受けに受けました。


実は昨日紹介した頭脳警察のアルバムに参加するなど

とてもアンダーグラウンドに精通していて

玄人にも好かれる存在。


個人的に

アニメみゆきのヒロイン役に抜擢されていたのが嬉しい。。

アニメ みゆき YouTubeより


ダンシング・ヒーローはもともとイギリスのヒット曲で

それに日本語詞を付けましたがそれに関しては特筆するところはありません。


でもコード使いがよく出来ていてこれはギター映えがいいかも。


荻野目洋子さんのダンシング・ヒーロー。でした。


しかしアングラな名前だなぁ。。



2022年9月14日水曜日

一日一曲「ブラッド・ブラッド・ブラッド / 頭脳警察」

今日の一日一曲は久しぶりの勉強回です。

楽譜に起こすのは頭脳警察(ずのうけいさつ)。

曲は

YouTubeのライブ動画が鮮烈だった

ブラッド・ブラッド・ブラッドを選びました。


ブラッド・ブラッド・ブラッド / 頭脳警察 YouTubeより


1969年に結成されたバンドで


ダサくてもいいからオリジナリティに満ち、自信を持って演奏できる


ことを掲げた。

文にすると稚拙な感がありますが

これは音楽をするに当たってとても大事なことで

ただ演奏が上手くて

人前に出るのも慣れてて

という方が多いのですが

表現とは自分を曝け出すことを意味し、

おっかないぐらい緊張するくらいが僕は丁度いいと思います。


ブラッド・ブラッド・ブラッドはアルバムの先陣を切る

爽快な曲で

アングラな想いをマイルドに表現しています。


現代にも通用するというか

今にピッタリの歌詞で

お上への当てつけ。


面白い曲で会社の上司への不満とも取れます。


思うのですが

アンダーグラウンドの本質ってそういうことなんじゃないかなと。


面と向かって言うとやり込められてしまうから

別のところで罵る。


と言うと馬鹿みたいですが

外部に別の場所を作りそこから変化を施す

という。


頭脳警察はフランク・ザッパの曲名から名付けられ

1969年当時

ライブハウスなんてほぼ無かったでしょうし

そういう幹を作ってくれたのだから

感謝しかないです。


ブラッド・ブラッド・ブラッドはAマイナーを基調としたテンポが速く攻撃的な曲。


僕も次回作で攻撃的な曲を用意しているのですが

まだ機が熟していません。

いい曲にするので楽しみにしていて下さい。



2022年9月12日月曜日

一日一曲「チェンジ・ザ・ワールド / エリック・クラプトン」

今日はギター界の巨匠

エリック・クラプトン。

曲はチェンジ・ザ・ワールド。


Change The World / Eric Clapton YouTubeより


僕はアコースティックギターを弾いているのですが、

一つの基準として彼があります。


とは言いつつそんなに熱心に聴いてきた訳ではありません。


30歳ぐらいの頃に通ってた

ギター教室の先生が

やっぱり彼の弾き方を褒めていて

その頃からかなり意識しています。


この曲はプロデューサーのベイビーフェイスとタッグを組みました。


ベイビーフェイスは重要な人で

リズム&ブルースを学びたいのなら

外せない人です。

最近は名前を聞きませんが

90年代稼ぐだけ稼いだので

今はゆっくり生活しているのだと思われます。


世界を変えるんだ、という

志の儚さ、虚しさを

歌う詩は

7thを多用したコードに乗って安らぎを演出します。


もしかしたら90年代以降、7thのコードがこれほど氾濫したのは

この曲に依るところが大きいのかも知れません。


エリック・クラプトンのチェンジ・ザ・ワールドでした。