2023年2月18日土曜日

一日一曲「JOY / YUKI」

今日は

楽曲とプロデュースに

ついて少し触れてみたいと思います。


曲はYUKIさんのJOY


前身バンド

ジュディアンドマリーを離れ

ソロとしての方向性を決定づけた

本曲。


音楽プロデューサーの

蔦屋好位置さんが作詞作曲を手掛けました。


もともと蔦屋さんのこちらも

前進バンドCANNABIS活動中に

出来た曲。

その時には相手にされませんでしたが

YUKIさんの一声で実りました。


蔦屋さんの作る曲は

失礼を承知で言えば

一見ありふれた感があります。


もちろんプロデューサーなので

ヒットソングを提供しなければ

いけない。


濃い曲は

地下室の倉庫に仕舞っているのでしょう。


けれど彼の作る

音楽はとても深い。


僕は竹原ピストルさんとの

彼の仕事が大好きで

canonのカメラのCMソング

でした。


日本人でここまで

深い感情を出せることに

ビックリしました。


音源化されていないので

熱望しています。


音楽プロデューサーという

人種は

自身が演奏家として前に出ることを

諦めた人。


ミュージシャンは

食っていけても食えなくても

ミュージシャン。


けれど音楽プロデューサーは

食べていけないと

プロデューサーとは呼べないのでは

ないでしょうか。


商業的に

成功する事が

目的で

そういう意味で

言い訳が利かない存在。


音楽とプロデューサーについては

日々考えるし

考察に値するものだと思っています。


JOYは

コード進行は普通なのですが

1弦と2弦の音程を

ずっと変えず

ルートだけを変えていくやり方で

言うなれば

ギターとベースを

一人でやっちゃうという

ノエル・ギャラガーが発明した

技法。


僕もしょっちゅうやっています。


プロデュースするには

相当な音楽の下地がなければ出来ないわけで

それってどういうことなんだろうと

思いながら

YUKIさんのJOY。でした。


ちなみに僕の楽曲

さよならTSUTAYAとは

全く関係ございません。

悪しからず。



2023年2月17日金曜日

一日一曲「バカサバイバー / ウルフルズ」

今日は

2周目の

ウルフルズ。

曲はバカサバイバー


前回は

映像が革新的だったと

トコトンで行こう

を選曲しましたが

今回もその延長です。


とてもクレバーな

バンドでしたが

この曲では

もう自分達の強みが

よく理解出来ている。

恐らく

一時抜けていた

ジョンBさんが

戻ってきた

勢いで書けた楽曲でしょう。

自分たちのルーツ

出自に対して

意識的に

マーケティング出来ている。


ファンク色が強く

あと、以前にも書きましたが

宅録から始めたであろう

音のダイナミズム。

そして軽快な歌詞。


もともと

見せ方が上手い彼等ですが

この曲のビデオでは

もう手が付けられない

程になっている。


いろんなところから

アイデアを拝借してますが

それぞれの役者としてのそれ。

楽しんでますよね。


僕も自分のビデオでは

楽しんでやっていますが

いかんせん

人手不足で

まだ洗練するには

時間を要します。


AメロBメロとサビは

メジャーとマイナーのストロングスタイルで

ブリッジに限って

7th等を多用する

練られたコードですが

たくさん重ねたキャリアと

前述通り

勢いでまとめあげたのでしょう。

よく出来ています。


今はウルフルケイスケさんが

脱退されてしまいましたが

どうなるのでしょう。


関西のお笑いを

見事に昇華させた

稀代のバンド。


また新しいビデオで

カムバックして欲しいですよね。


ウルフルズの

バカサバイバー。でした。



2023年2月16日木曜日

一日一曲「セッティング・サン / ザ・ケミカル・ブラザーズ」

今日は

いよいよテクノ。

田口さんの本分です。


アーティストはザ・ケミカル・ブラザーズ。

曲はセッティング・サン


正確には

ブレイクビーツという

サウンド。


僕がある時期までは目指していたもので

したが

はっきり言って頓挫してしまいました。


そんな機材も無かったし

絶対的に必要な

ヒップホップの素養も無かった。


憧れで終わってしまいました。


今ではロジカルテクノなんて

謳ってはいるけど

名ばかりの

音楽です。


まぁ、いいんですけど

ケミカル・ブラザーズは

音楽の歴史上

数少ないオリジネーターのひとつ。


数々の大御所が

彼らの音を真似た。


というか今じゃ彼らの影響を受けていない

ミュージシャンなどいない。


なんで彼らにそれが出来たかは分からないけど。


セッティング・サンは

ノエル・ギャラガーが

詩とメロディーを用意した。


そんなに優れた曲ではないけど

ひとつの象徴として

際立った曲。


人間のダークサイドを

これ程までに

対象化できる

ノエル・ギャラガーの詩は見事だし

ケミカル・ブラザーズの

商いとしての手腕も光る。


カバーとしては

オリジナルのギターバージョンを

取り扱うしかないけど

面白いリズムだし

何かと

お題目の多い曲です。


恐らくもう手を着けることは

ないだろうけど

かつて描いた夢。

ザ・ケミカル・ブラザーズの

セッティング・サン。でした。



2023年2月15日水曜日

一日一曲「オドループ / フレデリック」

今日は

久しぶりに若いバンド。

フレデリック。

曲はオドループ


フレデリックとわたくし

実は同郷で

しかも彼らの生まれは

宝塚でぼくの実家も宝塚。


宝塚は

手塚治虫さんも出身。

お笑いの東野幸治さんもそうで

偉大な方が多い。


この前、手塚治虫記念館に初めて行って来て

もう素晴らしくて

めちゃくちゃ勉強になりました。


宝塚には武庫川という大きな河が流れていて

むかしよく花火大会とか連れて行ってもらったなぁ。


まぁ、それはどうでもいいんですけど


フレデリックも

神戸の三ノ宮から

始めたバンドで

2013年、2014年辺りは

僕と被っているんじゃないかな?

彼らはVarit.というメジャー指向の

ライブハウスで

僕はバックビートっていう

言っちゃなんだけど

お座成りなところだった。


なので

個人的にめちゃくちゃ

応援しています。

最近動きを見ないけど

あんまり考えすぎないでほしいな。


オドループはよく出来た曲ですが

それ以上に

特筆すべきは

演奏力。

甘いマスクとお洒落な格好の

所為で霞ますが

めちゃくちゃ上手い。


それぞれソロとしてもやっていけるんじゃないかな。


詩も10年代の

世の中を見通してしまっている

言うなれば

サトリ世代の使途の

言葉センス。


ビデオも話題になりましたよね。


多分地元で撮ったと思うので

どこなんだろうととても気になります。


お洒落な曲なので

さぞかし気の利いたコードだろうと

思いきや

ほぼほぼメジャーとマイナーだけ。


いかにソングライティングが優れているかと

いう事ですよね。


まぁ、本音を言うと

ぼくはメジャーを諦めてしまった人間

なので

距離は感じますが

若いバンド。

まだまだ行けるぞ

フレデリック。

曲はオドループ。でした。



2023年2月14日火曜日

一日一曲「シェイク・ユア・ランプ / ビースティ―・ボーイズ」

今日は

もう完全に開眼してしまった

3週目のビースティ―・ボーイズ。

曲はシェイク・ユア・ランプ


兎に角すごい。

音のダイレクトさ。

けれど

それはヒップホップから

来ているのではない。


ヒップホップという

音楽ジャンル

黒人のストリートから

生まれた

ラジカセに

ジェームス・ブラウンの

ライムを乗せた

自然発生した

今までの音楽ジャンル

とは一線を画した

全く新しい

異次元の音楽というのは

とんでもない誤解であり

大嘘です。


ヒップホップは

元を辿れば

テクノから派生した

その傘下の様式です。


それはクラフトワークであり

イエロー・マジック・オーケストラです。


音楽にロボットを

入れるという発想は

テクノ以外の何物でもない。


では何故そんな大ボラが

まかり通ったと言うと

それは抑圧され続けて来た

マイノリティーの主張だったからです。


つまり突っ込める人がいなかったんです。

業界の都合というやつです。


テクノが如何に偉大な発明だったか。


けれど

最初にヒップホップを

始めた人たちはそれをよく理解している。


はっきり言って今の

ヒップホップの

傲慢な態度には我慢ならない。


まぁ、それはそれとして

この曲のビデオも素晴らしく

これだけダイレクトに

訴求できる

発想がいいし

前にも書いたけどお洒落。兎に角お洒落。

そしてキャラクターも内包していて

脱帽です。


テクノについてはまた今度書くとして

こんな曲を

カバーするってどうなんでしょうか?


まだヒップホップに

謙虚な香りが残っていた

頃のビースティ―・ボーイズ。

曲はシェイク・ユア・ランプ。

でした。



2023年2月13日月曜日

一日一曲「グラティチュード / ビースティ―・ボーイズ」

ビースティ―・ボーイズは2週目。

ビースティ―・ボーイズは

面白いバンドで

様々な

切り口で紹介できる

稀な存在。


前回は確か

大真面目にふざける

という

旨だったと

思いますが

今回はイメージ。


最初は

只々ヒップホップの

模倣でしたが

オルタナティブを通過してからは

もう兎に角お洒落。


このグラティチュード

彼らの恰好を見てもらえば分かると

思いますが

思わず真似したくなる。


もうクールですよね。

日本のミュージシャンは

みんな真似した。

ぼくも真似した。

チノパンなるものは

彼らから知り得たし

ピチティー(ピチピチのTシャツ)

もそう。


音楽とファッションは

切っても切り離せない。


着る服で

その世界を象るのだから

当然です。


ぼくも普段から浴衣を着るのは

その為で

それによって説得力を得ます。


もう一つこの曲が面白いのは

ギターのアンプを山積みにしているところ。


もちろん映像の見た目も面白いのですが

多分、実際

現場ではそのまんまで

大音量で演奏したのでしょう。

無理やり興奮してクオリティーを上げる。


やりかたとしてどうなのかな?

とは思うけど

それも音楽だから仕方がない。


それについては

また別の機会に書くとして


ビースティ―・ボーイズ。

グラティチュードでした。



2023年2月12日日曜日

一日一曲「スピード / 真心ブラザーズ」

真心ブラザーズは

早くも2週目。


昨日、ボウイを

取り上げた際

彼らは

路線を変更したが

曲を煮詰めず作るところは

一貫していると

紹介しましたが

この真心ブラザーズは真逆で

5分で作ったような

印象がありますが

恐らくめちゃくちゃ時間をかけて作っている。


このスピード

そうです。

実は今回初めて見たのですが

ちょっとショックを受けています。


これ今です。

30年早かった。

このYO-KINGこと

倉持陽一とは

何者でしょうか?

素性が知れません。


90年代、

それは洋楽が初めて

日本にきちっと輸入された

10年で

なんとか英語の歌詞からは脱却を試みたのですが

それは表面上だけに留まりました。


やはり依然

舶来主義は

この国を侵食し続けています。


そんな中

真に言葉を探した

真心ブラザーズは

メディアでの居場所が無かった。


まぁ、それはそれとして

スピードは面白い曲で

もう不協和音の固まり。

どうやってカバーすればよいのでしょう?


ブレイクビーツと70年代フォークという

僕が立ち上げた

ロジカルテクノの

走りで

特筆に値します。


ちょっとまだ僕には

作れないなー

と思いながら

真心ブラザーズ。

曲はスピード。