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2022年10月10日月曜日

一日一曲「ダニー・カリフォルニア / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」

レッド・ホット・チリ・ペッパーズは

今ではメガ・バンドだし

アーティストとしても優れている。


けれどあまりシンパシーを感じなく

なんとなく余裕を感じる表現、

高級感を感じるセンチメンタルに

もっと自己陶酔のようなものを求めるぼくには合わないのかも知れません。


どちらかと言うと

僕より下の世代の人たちに受け入れられているバンドという印象があります。


日本で

このダニー・カリフォルニアが


Dani California / Red Hot Chili Peppers YouTubeより


映画デス・ノートの主題歌になって大ヒット

したのが2006年で

僕ももう30近かったので

尚更です。


感情移入させないのが

彼らの売りでもあると思いますが


この曲はその中で

入りやすい曲で

過去の女性を歌っています。

けれど内容は死者の復活であり

復讐です。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズの

勝ちに行くんだ宣言として僕は見ています。


ダニー・カリフォルニアは

メジャーコードとマイナコードオンリーで

やっぱりアメリカのバンドだよな、

王道だよなストロングだよなと感じてしまいます。


ブレイクビーツという

あまり難しくないギターテクニックを使い

ドロップアウトというか

一つの抑圧の解放を目指したんじゃないかな。


まだ僕にとって未開拓のバンドで

入門には最適ではと思いこの曲を楽譜に起こしました。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズの

ダニー・カリフォルニア。でした。

2022年10月8日土曜日

一日一曲「ステイ(ファラウェイ、ソー・クロース!) / U2」

U2はついに3週目に入ってしまったのですが

それだけいい曲が多いという事で

ステイ(ファラウェイ、ソー・クロース!)を。


Stay(Faraway, So close!) / U2 YouTubeより


この曲が収録された

ズーロッパは

多分生涯一好きなアルバムです。


路上ライブの帰りに

暗がりのバスの中

それを聴く時

つぎはぎですが自分は高校生の頃の夢を叶えたんだと

厚かましくも至福の瞬間を感じるのです。


この曲の詩に


青信号、セブンイレブン


という箇所があります。


イメージが膨らむいい詩だなー、

何でだろう?とずっと思っていたのですが

これ実はネオンサインを表現しているんですね。


フランク・シナトラのニューヨーク・ニューヨークなど

ネオンを表現した作品は

前からあったと思いますが

企業の名前を書くことで

それを表したのは

ボノが最初なんじゃないかなぁ。


ぼくも僭越ながら

さよならTSUTAYAなど

よく使わせてもらってます。


パフォーマーとして

派手で大味なイメージのボノ。

けれど作詞家としても

とても優れた人だと思います。


ステイは

メジャーとマイナーだけのシンプルなコードですが

ギターの一弦と二弦をずっと指で押さえず

弾くことによって

独特な浮遊感を出しています。

またスタッカートという跳ねるリズムを取り入れることで

とても洗練された楽曲に仕上がっています。


今回は企業の名前を詩に入れることで

ネオンサインを表現する

といったテクニックを紹介したく

U2のステイ(ファラウェイ、ソー・クロース!)を取り上げました。


ビバ!U2。



2022年10月5日水曜日

一日一曲「ウォッシング・オブ・ザ・ウォーター / ピーター・ガブリエル」

水という言葉は

作詞において一つの

大きなテーマになっていて

古くはサイモンとガーファンクルの明日に架ける橋(Bridge Over Trouble Water)や

TLCのウォーターフォール、

日本だと美空ひばりさんの川の流れのように

などがありますが

ぼくはピーター・ガブリエルのウォッシング・オブ・ザ・ウォーター。




とても精神奥深いところに

届いて

高校生のころ聴いた時に

こんな曲が作れたら幸せだろうなーと思いました。


水というと

流れに任せるや

洗い流すといった趣ですが

他にもいろいろありそうですよね。

僕はまだ挑戦したことがありませんが

いずれやってみたいです。


ピーター・ガブリエルは孤高のイメージですが

実際はデビッド・ボウイに嫉妬する

2番手の人だと思います。

けれどその悩み苦しむ

メロディが僕は大好きです。


この曲はコールドプレイのクリス・マーティンにも

カバーされてて


次世代にも受け継がれています。


シンプルなメロディなので弾き易いのかなと思ったら

普通のコードに

ルートという一番低い音のところだけ

替わるコードばっかりで

あまり弾き慣れなくマスターするのに時間がかかりそう。


音がすごく良くて

イントロのドラムの音を是非一度聴いてみてほしいです。

この曲でゆっくりした曲でも跳ねるビートがあるんだなと気付きました。


ピーター・ガブリエルのウォッシング・オブ・ザ・ウォーター。でした。



2022年10月2日日曜日

一日一曲「家族の風景 / ハナレグミ」

ハナレグミの

家族の風景は




2002年発表で

当時の相方が好きな曲でした。

90年代の理想が

見事に砕け散り

焼野原の中に生えた一本で

そのあとの20年間を見事に

覆いつくしてしまいました。

まだ僕もバンドサウンドで

勝負しようとしていた時期で

イントロのアコースティックギターのアルペジオは

衝撃でした。

地元西宮のドン・キホーテで初めて聴いた時のことを

今でもはっきり憶えています。


永積タカシさんは兄と同い年で

この世代の方は

受験戦争まっしぐらを経験されていて

心が燃えてしまった後のような印象があります。


すごくいい曲なのですが

理想に燃えている自分としては

あまり積極的に聴かないようにしてきました。


ほぼほぼ4つのコードだけで

構成されていて

サビなるものがありません。

この辺りも新しかったし

今ではスタンダードになっています。

特筆すべきは歌詞で


キッチンにはハイライトとウィスキーグラス


と言う

普段身近にあるものを

見つめることで

大人になりきれないひとりぼっちの抜け殻のような感覚を演出しました。

みんな真似しましたし僕も真似しました。


影響力が大きく

00年代の

ゆとり世代の人たちにとっては

ひとつの指針になっているような気がします。


そう言えばぼくもここから始めたんだよなぁ。


ハナレグミの家族の風景。でした。


2022年9月29日木曜日

一日一曲「スターフルーツサーフライダー / コーネリアス」

今日はコーネリアスさんの

スターフルーツサーフライダー。


STAR FRUITS SURF RIDER / Cornelius YouTubeより


ドラムンベースという今の若い人たちには

馴染みのない音楽的技法に

日本語詞を乗せる

当時画期的だった本曲。


リズムや構成などに特化した人で

メロディや歌詞に関してはどっちかって言うとスルーな人です。


けれど数々のトライヤルがJ-ポップの礎になりました。


例の障碍者いじめの件が有名ですが

正直な感想を言うと


そんなん言われなあかんのやー


でした。

20代そこそこの発言を取り沙汰され

さも自分には身の覚えのないように非難する。

間違いなくそれは暴力です。


擁護するつもりはないですけど。


ただこの曲のPVもまだ上げていないところを見ると

後手後手に回っているのは事実。


品行方正な態度が裏目に出ているのかも知れませんね。


コードは2個しかないのだけれど

こういう曲を

アコースティックギター一本で

魅力的に弾けたらいいですよね。


僕が初めてデモテープを作ったのを

先輩ミュージシャンに

聴いてもらった時に


いい意味でコーネリアスみたい


と言われた時

嬉しかったのを憶えています。


この世代(一応ぼくもそうですが)の人たちも今曲がり角に来ているのかも。


コーネリアスさんでスターフルーツサーフライダー。でした。



2022年9月28日水曜日

一日一曲「ファイトフォーユアライト / ビースティボーイズ」

今日はヒップホップに

全面的に挑戦!

彼らがヒップホップなのかどうか異論はあると思いますが

ビースティボーイズで

ファイトフォーユアライト。


(You Gotta)Fight For Your Right(To Party)  YouTubeより


このタイトルがごちゃごちゃして

覚えづらいタイトルの所為で

日本人はみんな脱落していきます。

従来のキャッチ―さと

無縁であるところもヒップホップ所以なのでしょう。


パワーコード(コードの5弦と6弦だけを弾く技法)で構成された

バックサウンドに語りを叫び気味に

乗せるヒップホップの定番を作った本曲。


面白いのがU2のヨシュア・ツリーと同時期に

発表されたんですよね。


かたやいぶし銀のモノトーンのバンドサウンド。

そして彼らはラジカセをバックに叫びまくりました。


全てが正論の今の日本に

必要なのは

アイロニーなしの心のこもった思いやりではなく

大真面目にふざける

そんな態度です。


ビースティボーイズのファイトフォーユアライトでした。



2022年9月25日日曜日

一日一曲「ネバーエンディング・ストーリー / リマール」

今日の一日一曲は

メロディがとても幻想的な曲、

ネバーエンディング・ストーリー.。


The Neverending Story / Limahl YouTubeより


同名の映画の主題歌で

ジョルジオ・モルダーさん作曲。

タイトル同様

ゆっくり現れゆっくり消えていく。


想像力豊かで

言うなればファンタジー。


リアリズムが重要視されがちですが

こういう曲はもっと

あってもいいのかなと思います。


ヨーロッパ圏でヒット。

日本でも映画が公開され馴染み深い。


七尾旅人さんのこの曲も

コーナー / 七尾旅人 YouTubeより

ここから来てると思います。


所謂普通のコードしか使っていないのですが

Aメロからサビに移る際

テンションが下がる感じが見事で

循環コード(3つ4つのコードを繰り返す手法)では

表せません。


この曲にしか出せない雰囲気があって

映画を見たことがない

今の子たちにも分かるんじゃないかなぁ。


リマールのネバーエンディング・ストーリー。でした。



2022年9月24日土曜日

一日一曲「トコトンで行こう! / ウルフルズ」

今日の一日一曲は

ウルフルズ。

曲はトコトンで行こう!。


トコトンで行こう! / ウルフルズ YouTubeより


1988年に結成して1992年に

東芝EMIから異例の速さでCDデビュー。

1996年にはミリオンセールとなるアルバム・バンザイを発表。

と、トントン拍子な経歴ですが

ウルフルズ以前にたくさん経験を積んでいるような気がします。


音もヴィジュアルもすごく洗練されているバンドで

このトコトンで行こう!も当時

撮影技術が話題になりました。


関西人であることを前面に出し

キャラクターをはっきり

させたのも成功の要因です。


こういう事を言うとめちゃくちゃ怒られるかも知れませんが

激動の90年代の最中

うまいことやったなと。


バカな振りをしていますが

戦略的な頭のいい人たちだと思います。


また90年代初頭

大阪のアメリカ村という

若者のファッション街が旺盛を極めていた頃で


彼らもとてもお洒落でした。

もしかしたらそこに垢抜けていた秘訣が

隠されているのかな?


面白い曲で

ほぼメジャー(明るい)コードの7thしか使っておらず

マイナー(暗い)コードは皆無。


ソウルフルな楽曲はぼくも作ってみたいので勉強になります。


なぜこんなにキャッチ―な曲ばかり作れるのでしょうか?


実は彼らも宅録(自宅で録音する)から始まったんじゃないのかなぁ。


謎の多いバンドです。


ウルフルズでトコトンで行こう!でした。



2022年9月23日金曜日

一日一曲「シャイニング・ライト / アッシュ」

アッシュはそんなに熱心に

聴いてきた訳ではありません。

けれどこのシャイニング・ライトだけは別で

何回も聴きました。




ノエル・ギャラガーも唸る佳曲で

魔法のような旋律があります。


1990年代、空前のブリットポップ旋風の中

結成した北アイルランド出身の彼ら。

瑞々しいメロディが売りで

何故か大御所ばかりに好かれます。

学生バンドの先駆けで

スーパーカーなどは

やられた

と思ったと公言しています。

メンバーがぼくと1つぐらいしか変わらないのですが

あまり親近感はなく

どっちかって言うと羨ましい。。。

若く成功し

甘いマスクで

一時期美人のお姉ぇさんが

横でギター弾いてたり。

こちらはダスキンでずっと

害虫駆除してましたよ。えぇ。


シャイニング・ライトは

メジャーとマイナーだけで構成された曲で

和訳が見つからず

歌詞は残念ながら分かりません。


全英8位をマークした

生まれながらの成功が約束された曲でした。

こういうバンドが

一度も休止することなく現在に至るところが

ヨーロッパの凄さだと思います。


アッシュでシャイニング・ライト。でした。


2022年9月19日月曜日

一日一曲「楕円の夢 / 寺尾紗穂」

今日は寺尾紗穂さん。

曲は楕円の夢。


楕円の夢 / 寺尾紗穂 YouTubeより


寺尾紗穂さんは

一度長野市に観に行かせてもらったことがあって

色々学びました。


その一つに声と楽器で

音域のハイからローの

幅を作るというのがあって

正直唸りました。


やっぱりヒットソングを書く人は違うなぁと。


MCが印象的で

この楕円の夢の時、

円というのは答えだけれど

ちょっと違う形の円を探すのが大事なんじゃないか

と仰られてて

そのとおりだと。


照明が控えめで

ピアノに彼女の顔が写っているのがこちらから見えました。

それも計算だとしたらとんでもないなぁ。


帰りに空を見上げたら満月で

そのMCを思い出しました。


ぼくにはこの曲のような


超越した諦念


という概念を表せない。


けれど最近は

それでいいのだと思うようにしています。


女性には女性の、

男には男でしか描けないものが


間違いなくある。


楕円の夢は

大貫妙子さんの突然の贈り物を下地に

したような曲です。


コードが7thを使わず

基本的にメジャーとマイナーだけ。


巷にはとりあえず7thを使っとけー

という曲が氾濫していて


あえて名前は出しませんが


音がいい悪いという以前に


今もう一度コード使いを検証する時期が

来ているのではないでしょうか。


この曲は

そのような事を教えてくれます。


寺尾紗穂さんの楕円の夢。でした。



2022年9月12日月曜日

一日一曲「チェンジ・ザ・ワールド / エリック・クラプトン」

今日はギター界の巨匠

エリック・クラプトン。

曲はチェンジ・ザ・ワールド。


Change The World / Eric Clapton YouTubeより


僕はアコースティックギターを弾いているのですが、

一つの基準として彼があります。


とは言いつつそんなに熱心に聴いてきた訳ではありません。


30歳ぐらいの頃に通ってた

ギター教室の先生が

やっぱり彼の弾き方を褒めていて

その頃からかなり意識しています。


この曲はプロデューサーのベイビーフェイスとタッグを組みました。


ベイビーフェイスは重要な人で

リズム&ブルースを学びたいのなら

外せない人です。

最近は名前を聞きませんが

90年代稼ぐだけ稼いだので

今はゆっくり生活しているのだと思われます。


世界を変えるんだ、という

志の儚さ、虚しさを

歌う詩は

7thを多用したコードに乗って安らぎを演出します。


もしかしたら90年代以降、7thのコードがこれほど氾濫したのは

この曲に依るところが大きいのかも知れません。


エリック・クラプトンのチェンジ・ザ・ワールドでした。