2024年12月7日土曜日

一日一曲「ひなたぼっこ / どんと」

ボ・ガンボス、

ローザ・ルクセンブルク

を以前紹介しましたが

今日はその双方の

フロントマンであり中心人物の

どんとさん。

曲はひなたぼっこ


正確にはローザ・ルクセンブルク

時代の曲ですが

少しだけどんとという人を語ってみようと 

思いまして。


ぼくが彼の音楽に触れたのは

今から10年ほど前。


ぼくの生活にもYouTubeが

入りだした頃と

70年代の

フォークソングに

傾倒し出した時期が

重なっていて

まだYouTubeも規制が甘く

よくボ・ガンボスの動画を見ていました。


どんとさんの

命から歌う姿に凄いリアリティを感じた。

生き急ぐ姿に

少し自分を重ね合わせた。


何だろう、日本で

魂の歌を

歌える人って少ない。

というか彼しかいないんじゃないだろうか。


彼が早世

したのは

失礼な表現かも知れないけど

時代の

歪みによる

犠牲だと思ってしまうことがある。


ひなたぼっこの

ピュアな歌。

彼は彼の言葉で歌っていた。

中村一義がそうであるように。


商業主義に迎合できなかった彼。


ぼくはどうなんだろう。

レースに勝つことは

出来るのだろうか。

それとも疲弊して

彼と同じ道を辿るのだろうか。


厚かましくも

自分を重ねてしまう

どんとさんのひなたぼっこ。でした。



2024年12月5日木曜日

一日一曲「オー・シャンゼリゼ / ダニエル・ビダル」

今日はフランス

の佳曲

オー・シャンゼリゼ


実は元々

この曲

イギリスの曲で

サイケデリック・ロック・バンド

ジェイソン・クレストの

ウォータールー・ロード

をフランス語に

変えた楽曲。


時代も1968年と

比較的新しく

フランスの民謡と

誤解された方が多いのでは?

ぼくもご多分に漏れずです。


ジェイソン・クレストの

プロデューサー

フリッツ・フライヤーが

彼らの作曲能力に

限界を感じ

ビートルズのアップルレコード

から権利を買って

提供したものに

フランス語詩をつけたものが

ヒットしました。


この時代は

作曲神話があって

曲を書くだけでお金になる時代。


ジェイソン・クレストも

アーティストとしては

ぱっとしなかったけど

ウォータールー・ロードは

いい曲だったので

たまらず

権利を 買い戻したのでしょう。


それが世界中に愛される

フランスの代表曲になるのだから

世の中わからないものです。


日本でも南沙織さんの

カバーがヒットしたりと

馴染み深いものとなりました。


10年ほど前

先輩ミュージシャンである

カトゥーカフェさんが

この曲を路上ライブで

歌っていたのが

個人的に懐かしく

二番煎じがいやで

あまり

歌いたくない

ダニエル・ビダル。

オー・シャンゼリゼ、でした。


2024年12月4日水曜日

一日一曲「Electric Sea / スーパーカー」

ぼくは

スーパーカーの

最高傑作は

このErectric Seaだと

思っていて

エレクトロな

音楽に接近したり

そのものにもなったりしましたが

スーパーカーは

シンプルなギターサウンドをスタイルとした

バンドで

この曲では

それぞれの力量が

楽曲に実を結びました。


田沢公大さんの個性的で

鋭角で重い

ドラムスから始まり

中村弘二さんの艶っぽい声。

フルカワミキさんの

U2のアダム・クレイトンに通ずる

聴こえる以上に

論理的に存在するベース。

そして

スーパーカーにありがちだった

嫌味な印象がここでは

全く無く

いしわたり淳二さんの詩と中村弘二さんの曲が

"不幸な少年"という

スーパーカーを体現していたコンセプトを

調和し昇華されています。

お見事と言うしかありません。


何を隠そう

ぼくはこれがやりたかったんです!


シンプルな曲ですが

コード進行が複雑でよく出来ている。

音も郊外の夜を想起させる。


詩はもう世界基準で


不公平だった、不幸で染まったこの公園で育った


などもう筆に脂が乗っている。


バンドは短命に終わり

あまり

真正面から取り上げられている印象がなかったので

この曲を選びました。


その才能だけでなく

チームワークも

評価されるべき

スーパーカーのErectric Sea。でした。

2024年12月3日火曜日

一日一曲「赤い電車 / くるり& 魔法のバスに乗って / 曽我部恵一BAND」

この方も3週目のくるり。

曲は赤い電車


以前も書きましたが

くるりは

曲の良し悪し以前に

フォーマットを

作り出してしまいます。


この赤い電車も移動音楽のマスターピースです。


これ以降、


電車音楽とあるレベルで

言えば

遅めのテンポで

3つの符号の

繰り返しで

ゆったりとした

曲調になったんです。


ぼくの

となりの街まで

もご多分に漏れずで

その影響下にあります。


くるりがすごいのは

こういう曲を

シングルで出して

しまうところです


普通のグループだったら

アルバムの中の

遊び場というか

実験的に発表するのではないでしょうか。


もう一曲移動音楽で

外せないのは

曽我部恵一BANDの

魔法のバスに乗って


この2曲は

双璧だと思います。


どちらも温かなグルーヴに

満ち溢れていますよね。


今日の一日一曲は

移動音楽の

金字塔と言うことで

紹介してみたかったので

イレギュラーですが

2曲選んでみました。


くるりの赤い電車、と

曽我部恵一BANDの

魔法のバスに乗って。でした。



2024年12月2日月曜日

一日一曲「Kiss / プリンス」

プリンスは

2周目で

曲はKiss


プリンスは好きですが

熱心に

掘り下げることはなく

ぼくが知っているのは

この曲から。


まだ小学生のころ

兄も大変な音楽好きでした。


その頃から"洋楽"というものに

触れさせてもらっていた。


まだYouTubeがなく

MTVという音楽番組が

全盛期で

僕にとってMTVといえばプリンスだった。


彼が異端だと知るのは

随分後で

Kissも王道だと思っていた。


伴奏も打ち込みという機械に

よる物だと

思いも寄らなかった。


57歳の若さで亡くなったのは

正に天才だと思う。


けれど彼は

ヒットチャートを賑わしていた頃よりも

後年から晩年にかけての

方が幸せだったような気がします。


彼の伝統に対する反骨精神は

半端ではなく

ぼくもご多分に漏れずで

受け継いでいます。


魂を継ぐ者。

その魂

プリンスで曲は

Kissでした。

2024年12月1日日曜日

一日一曲「今夜も星に抱かれて / 絢香」

ぼくは

映画監督の

押井守さんが大好きです。

彼の作る

映画には

独特の時間があり

観ている間、贅沢な気分になれます。


スカイ・クロラ

という作品は

ラブ・ストーリーを目指してますが

その物語の中では

生きていることに

実感を得ることが出来ない

若者たちの

永く重い青春が描かれています


エンディングに

絢香さんの

今夜も星に抱かれてが起用されて

その

誠実なメッセージに

花を添えます。


当時、病で苦しんでいたであろう

彼女の声には

辛辣さがあり

その安らぎには

説得力があります。


ザ・メジャーな

イメージを持つ彼女ですが

この曲には

病的な

魂の歌心を感じる

絢香

さんの

今夜も星に抱かれて。

でした。



一日一曲「ピンクブルー / 緑黄色社会」

今日は

20年代グループと言っていいでしょう、

緑黄色社会。

曲はピンクブルー


こんなこと言うと色んな所から

怒られそうですが

僕は個人的に

活動時期も似ていて

凄く親近感を感じています。


彼女達が結成した2012年、

ぼくも再起を賭けて

当時働いていたレストランを飛び出しました(怒らないで)。


勿論人気、実力も比較にはならないけれど

ぼくも"秋刀魚"を作ったので

イーブンだと思っています(怒らないで)。


面白いグループだなと思っていて


例えばキング・ヌーや髭男というのは

いいバンドだけど

昔からあった由緒正しき

グループなんですよね。


でも彼女達は

いてそうでいてなかったんですよ。


メンバー構成も変だし

バンド名も変。

このピンクブルーという曲も変。


多分この先

色んなグループが出てくるだろうけど

緑黄色社会の枠は

しばらく空いているんじゃないかな。


緑黄色社会でピンクブルーでした。