2022年10月8日土曜日

一日一曲「ステイ(ファラウェイ、ソー・クロース!) / U2」

U2はついに3週目に入ってしまったのですが

それだけいい曲が多いという事で

ステイ(ファラウェイ、ソー・クロース!)を。


Stay(Faraway, So close!) / U2 YouTubeより


この曲が収録された

ズーロッパは

多分生涯一好きなアルバムです。


路上ライブの帰りに

暗がりのバスの中

それを聴く時

つぎはぎですが自分は高校生の頃の夢を叶えたんだと

厚かましくも至福の瞬間を感じるのです。


この曲の詩に


青信号、セブンイレブン


という箇所があります。


イメージが膨らむいい詩だなー、

何でだろう?とずっと思っていたのですが

これ実はネオンサインを表現しているんですね。


フランク・シナトラのニューヨーク・ニューヨークなど

ネオンを表現した作品は

前からあったと思いますが

企業の名前を書くことで

それを表したのは

ボノが最初なんじゃないかなぁ。


ぼくも僭越ながら

さよならTSUTAYAなど

よく使わせてもらってます。


パフォーマーとして

派手で大味なイメージのボノ。

けれど作詞家としても

とても優れた人だと思います。


ステイは

メジャーとマイナーだけのシンプルなコードですが

ギターの一弦と二弦をずっと指で押さえず

弾くことによって

独特な浮遊感を出しています。

またスタッカートという跳ねるリズムを取り入れることで

とても洗練された楽曲に仕上がっています。


今回は企業の名前を詩に入れることで

ネオンサインを表現する

といったテクニックを紹介したく

U2のステイ(ファラウェイ、ソー・クロース!)を取り上げました。


ビバ!U2。



2022年10月7日金曜日

一日一曲「桃太郎 / 水曜日のカンパネラ」

水曜日のカンパネラは

2012年に結成した

全部が新しいユニットでした。


詩も言葉遊びを延々と

連ならせ

それをテクノサウンドに

ふわふわとした掴みどころのないヴォーカルに乗せ

全く意味のない

でも心地のいい癖になる音楽。


でももっとすごかったのが

ソングライターと演者が

大阪と東京で

インターネットを通じて楽曲を完成させ

発表していくという遠隔操作によるスタイル。


とにかく新しかった。


ぼくもいろいろ参考にしているし

憧れました。


このあたりからインディーズがごごごっと

のし上がってきて

なにかひとつの象徴が彼らだったのかな。


ヴォーカルのコムアイさんは

自由で少しサイコパスなイメージですが

ここ白馬村のスキージャンプ台でのライブが雨天中止に

なった時、

村の体育館で無料でライブを行ったそうです。

実際はファンを大事にする

細やかな人なんじゃないかな。


桃太郎は


桃太郎 / 水曜日のカンパネラ YouTubeより


意味のないことを

切ないコードに乗せて

逆説的に

意味を持たせる

曲になりました。


みんなその予感に痺れたし

なにかあるんじゃないかと付いて行きました。


2015年のりんご音楽祭でのライブは名演でしたし

水曜日のカンパネラ - 桃太郎@りんご音楽祭2015 YouTubeより

ぼくにとって乗り越えなければならない壁です。



2022年10月6日木曜日

一日一曲「おなじ話 / ハンバートハンバート」

今日はハンバートハンバートの

おなじ話を楽譜に起こします。


おなじ話 / ハンバートハンバート YouTubeより


日本のライブハウス事情で

彼らの存在は

以前以降に分かれるほど

音楽的な商業以上に

インパクトがあります。


ファッション、音

今やどこを見てもハンバートハンバートの

印象がある。


勿論音などはもともと

ライブハウスなどの音響が

地下でずっと修練

が重ねられてきて優れたものではあると

思いますが

彼らの登場で

一般化され

後戻り出来なくした。


僕もハンバートハンバートのような音で

録音したいと常々思っています。


おなじ話は

特にコマーシャルのタイアップになったわけではなく

なぜここまで浸透したかは

わかりません。


ただただ切ない曲で

かつていたもう一人の自分との

対話で

最後は

夢の中でしか思い出せない。

そんな内容です。


フォークソングにしては

ポピュラーなコード使いで

その可愛らしい声から

萌えな印象。


今も商業的にいろいろ挑戦している

彼らを見習わって僕もがんばらないとなぁ。


ハンバートハンバートのおなじ話。でした。



2022年10月5日水曜日

一日一曲「ウォッシング・オブ・ザ・ウォーター / ピーター・ガブリエル」

水という言葉は

作詞において一つの

大きなテーマになっていて

古くはサイモンとガーファンクルの明日に架ける橋(Bridge Over Trouble Water)や

TLCのウォーターフォール、

日本だと美空ひばりさんの川の流れのように

などがありますが

ぼくはピーター・ガブリエルのウォッシング・オブ・ザ・ウォーター。




とても精神奥深いところに

届いて

高校生のころ聴いた時に

こんな曲が作れたら幸せだろうなーと思いました。


水というと

流れに任せるや

洗い流すといった趣ですが

他にもいろいろありそうですよね。

僕はまだ挑戦したことがありませんが

いずれやってみたいです。


ピーター・ガブリエルは孤高のイメージですが

実際はデビッド・ボウイに嫉妬する

2番手の人だと思います。

けれどその悩み苦しむ

メロディが僕は大好きです。


この曲はコールドプレイのクリス・マーティンにも

カバーされてて


次世代にも受け継がれています。


シンプルなメロディなので弾き易いのかなと思ったら

普通のコードに

ルートという一番低い音のところだけ

替わるコードばっかりで

あまり弾き慣れなくマスターするのに時間がかかりそう。


音がすごく良くて

イントロのドラムの音を是非一度聴いてみてほしいです。

この曲でゆっくりした曲でも跳ねるビートがあるんだなと気付きました。


ピーター・ガブリエルのウォッシング・オブ・ザ・ウォーター。でした。



2022年10月4日火曜日

一日一曲「心のPhotograph / 国安わたる」

今日はずっと気になってた

アニメ、ミスター味っ子の

主題歌

心のPhotograph。




ミスター味っ子は

1987年、ガンダムで有名な

サンライズ制作で

ラーメン屋で言う

2号店みたいなもので

ロボットものからシフトチェンジして勝負に出た

作品だと思われます。

作画も丁寧だし、音もめちゃくちゃいい。


心のPhotographのベースはみなさん

YouTubeで何度も聴いたのではないでしょうか?

その後料理漫画の見本になったし

作品も心に残る

名作になった。


心のPhotographは

ソウルフルなナンバーで

7thのコードが多く

恐らくリズムアンドブルースからの

影響が色濃き作品なのでは。


松本一起さん作詞で

孤独と友達がテーマになっています。


決して優れた詩ではないけれど

すごく丁寧に幼少期の頃が描かれていて

日本で生まれた我々にとって

とても味わい深いです。


多分これはマスターすれば

老若男女問わず

受ける自信があります。


アニメ、漫画も

料理を取り入れてから

年輩の方が無視できなくなりました。


僕も先程路上ライブを終えたのですが

やはり音楽も2次産業で

先ずは飲食があって

そのお零れとして僕らがある。

そんな印象を抱いています。


誰か呼び込みとして

店の前で歌わせてくれないかなぁ。。


ミスター味っ子の心のPhotograph。でした〜。



2022年10月3日月曜日

一日一曲「イイナヅケブルー / カリスマドットコム」

今日の一日一曲は

カリスマドットコムで

曲はイイナヅケブルー。


イイナヅケブルー / Charisma.com YouTubeより


カリスマドットコムは

2011年結成の10年代ユニットで

YouTubeから現れた

新しいタイプのユニットです。


歯に衣着せぬ

歌詞で

女性の解放を

目指したサウンドは

とても高揚感があります。


イイナヅケブルーは

古のブルーズみたいな曲で

一つのコードで弾くことが可能です。


残念ながら2018年には

ユニットとしては終息を迎え

今ソロプロジェクトとしても苦戦しています。


キャラクターというものは

諸刃の剣で

上手くいけば行くほど

実生活と混同してしまいがちで

僕もよく失敗します。


恐らく

すごくいい耳の持ち主だと思われる

いつかさん。


毒舌だけでなく

ミュージシャンとしても羽ばたいてほしいな。


今日の一日一曲はカリスマドットコムのイイナヅケブルーでしたー。



2022年10月2日日曜日

一日一曲「家族の風景 / ハナレグミ」

ハナレグミの

家族の風景は




2002年発表で

当時の相方が好きな曲でした。

90年代の理想が

見事に砕け散り

焼野原の中に生えた一本で

そのあとの20年間を見事に

覆いつくしてしまいました。

まだ僕もバンドサウンドで

勝負しようとしていた時期で

イントロのアコースティックギターのアルペジオは

衝撃でした。

地元西宮のドン・キホーテで初めて聴いた時のことを

今でもはっきり憶えています。


永積タカシさんは兄と同い年で

この世代の方は

受験戦争まっしぐらを経験されていて

心が燃えてしまった後のような印象があります。


すごくいい曲なのですが

理想に燃えている自分としては

あまり積極的に聴かないようにしてきました。


ほぼほぼ4つのコードだけで

構成されていて

サビなるものがありません。

この辺りも新しかったし

今ではスタンダードになっています。

特筆すべきは歌詞で


キッチンにはハイライトとウィスキーグラス


と言う

普段身近にあるものを

見つめることで

大人になりきれないひとりぼっちの抜け殻のような感覚を演出しました。

みんな真似しましたし僕も真似しました。


影響力が大きく

00年代の

ゆとり世代の人たちにとっては

ひとつの指針になっているような気がします。


そう言えばぼくもここから始めたんだよなぁ。


ハナレグミの家族の風景。でした。