2022年12月17日土曜日

一日一曲「好きにならずにいられない / UB40」

失業者給付金の申請書

の様式名から取られた

名前のイギリスのバンド

UB40。

書く曲も

人種差別などの

社会的なテーマが多いそうです。


けれど

ぼくにとってはやはり

1993年に大ヒットした

好きにならずにいられない。


(I Can't Help)Falling In Love With You YouTubeより


シャロン・ストーンが主演した映画

硝子の塔

主題歌で

その妖しい雰囲気に

当時中学生だった僕は痺れました。


サクスフォンに

打ち込みのレゲエビートにしゃがれた声。

所謂2枚目なサウンドでなかった音が

逆にすごく恰好良かった。


もともとエルビス・プレスリーの

1961年のヒット曲。

そんな昔の曲を

最先端の音でカバーする

センスも

お洒落で堪らなかった。


映画の雰囲気も良くて

エロティックな内容以上に

舞台となったニューヨークという街に

魅了され

シャロン・ストーンが早朝にランニング

する都会的な

ライフスタイルも憧れました。


好きにならずにいられないは

もともと17世紀の

フランスの歌曲からのメロディーを

オマージュにした曲。


コードは今回エルビス・プレスリーのものを

採用しました。


オールディーズな曲の

レパートリーが少なかったので

これは有難いかも。


UB40の、

好きにならずにいられない。

でした。



2022年12月16日金曜日

一日一曲「トラヴィス / 」モア・ザン・アス」

今日はトラヴィス。

彼らが活動し出した

1990年代中頃

イギリスでは

バンドがわんさかいて

黙ってても

テレビを付ければ新しいいい曲が流れて来て

トラヴィスもそんな中のひとつで

彼らが大ブレークした

セカンド・アルバム

ザ・マン・フーからのファーストシングル

ライティング・トゥ・リーチ・ユーを聴いた時は

Writing To Reach You / Travis YouTubeより

あまりの美しさ

そして内相的な世界に

自己憐憫に浸りうっとりしてしまいました。

贅沢な時代でした。


今回取り上げるのはそれではなく

ファースト・アルバムからの

モア・ザン・アス。


More Than Us / Travis YouTubeより


このころの若いバンドの歌詞は

ほとんどメロディーを

埋めるだけの役割で

あまり意味などなく

この曲もそうで


それは愛?

でももう違う


だけを歌っています。


初恋を失った時の感覚に似ていて

うじうじしたい時にはばっちりです。


若い頃聴いていた当時は

重要だと思っていましたが

今は積極的に聴く気になりません。


今回は年齢を重ねると

曲の意味合いが変わってしまう。

そんな意味合いになってしまいました。

いい曲なんですけどね。


トラヴイスのモア・ザン・アス。でした。



一日一曲「雪 / 滝廉太郎」

今日は

白馬村でも雪が積もりだしたので

童謡の

雪。

動画はコード使いが素敵だったので

こちらを選びました。


雪(0:00から) / Unknown YouTubeより


雪には

2ヴァージョンあり

一つは1901年発表の

滝廉太郎さん作曲、

東くめさん作詞の

雪やこんこんで始まる楽曲。


もう一つは

それから10年くらい後に

発表された

雪やこんこ("ん"がひとついらない)で

始まる、

皆さんよくご存じの方。

武笠三(むかささん)さん作詞で

作曲者は不明。


もともと

滝さんから始まったみたいで

メロディーも異なる。


けれど明らかに影響が

垣間見れる。


特に冒頭の

雪はこんこ

はほぼ一緒。


著作権などの問題があったのでしょうか?

あまり明確にパクリだ

盗作だの話は出てきません。

あまり触れてはいけないのでしょう。


この曲が発表された

明治時代には

おそらく

しっかりクレジットするようになったのかな?


そう考えると

日本の童謡は

明治から始まった

100年くらいの歴史のものかも知れません。


平家物語などの

"歌"は

日本中世、1600年代くらいから

始まったみたいで

そう考えると

ぼくらが聴き馴染んでいる歌謡曲も

日本の歌の歴史の中で

5分の1くらい占めるわけで

まだ始まったばかり

とも取れますよね。


脱線しちゃいましたが

詩が面白くて


犬はよろこび庭かけまわり

猫はこたつで丸くなる


なんてウィットに富んでいますよね。

思わず庶民の生活の

模様が浮かび上がります。


シャッフルという

跳ねるリズムで

動画のコードだと

少し切なくて泣けます。


調べている内に

ちょっと日付オーバー

しちゃったけど

お許しを。


雪。でした。




2022年12月14日水曜日

一日一曲「川の流れのように / 美空ひばり」

今日は

美空ひばりさんの

川の流れのように。


川の流れのように / 美空ひばり YouTubeより


美空さんの

評判は

よく聞くのですが、

彼女がどれだけ素晴らしいかという

内実には

お恥ずかしながら

なかなか迫れません。


川の流れのようには

彼女の生前最後のシングルで

1989年に発表された楽曲。

僕も誤解していたのですが

演歌ではなく

所謂ポップス。


以前、ピーター・ガブリエルの

ウォッシング・ザ・ウォーターでも

触れましたが

作詞において"水"は

大きなテーマ。


この曲では人生を

川の水の流れに例え

多くの人を慰め、諭し

時に震い出たせます。


僕が水をテーマにするのなら

その反射する光

乱反射

拡散が面白いかなぁ。

水しぶきとか。。


視覚的な要素が強いので

ミュージックビデオの方が

映えるかも。


脱線しましたが

この曲のメロディーが素晴らしく

コードを爪弾けば

自然と浮かんできます。


この曲で美空ひばりを

語れるとは

思いませんが

やはり入門として外せません。

川の流れのように。でした。




2022年12月13日火曜日

一日一曲「フィール・ザ・ペイン / ダイナソーJr」

いつも

勉強回として

邦楽の重鎮の方たちを

取り上げていたのですが

今日は洋楽から

ダイナソーJr(ジュニア)。

曲はフィール・ザ・ペイン。




僕の記憶では

90年代に売れているのか

売れていないのか。

でも、どうも音楽誌によく取り上げられ

日本のにギターバンドに

リスペクトされている。


そんな印象。


けれど彼らは

1983年に結成した

バンドで

轟音にキャッチ―なメロディー

そして気怠いボーカルという

存在は当時、画期的だったらしく

どうやら紐解けば

90年代の1大勢力だった

グランジムーブメントの火付け役だったようです。

グランジという

ジャンル自体が

先述通りの音楽だったので

間違いなさそう。


ぼくが洋楽を聴き始めたのが

1993年から1994年くらいだったので

彼らの代表作

1991年のグリーンマインドは

お兄さん世代のもので

僕には手の届かない

アルバムでした。


それでも

このフィール・ザ・ペインは

リアルタイムで聴けて

いい曲だなとは思ったけど

そんなに夢中になる要素はありませんでした。


僕がもうものごころ着いた時は

その辺りのバンドサウンドは揃っていたし

目新しくなかったけれど

遡れば1983年に

始まっていたのかな。

その頃の

アメリカのバンドシーンに

興味があるし

掘り下げていきたいです。


フィール・ザ・ペインは

主に2つのコードで

成り立っているのだけれど

その鳴らし方が

個性的。

リズムも安定して気持ちがいい。


今回は少し気になる

存在だったので取り上げましたが

あまりこれといった情報が見つからなく

苦戦しましたが

これからもその名前に注目したい

ダイナソーJr。曲はフィール・ザ・ペイン。でした。





2022年12月12日月曜日

一日一曲「ワンス・アラウンド・ザ・ブロック / バッドリー・ドローン・ボーイ」

バッドリー・ドローン・ボーイは

90年代後半から

イギリスから

登場した

シンガーソングライターで

魔法のような

旋律を生み出せる貴重な人。


今回調べるにあたって

ウィキペディアを開いたら

ビックリするくらい項目がありませんでした。

僕ももう何年も

動向を追いかけているわけではなく、

でも、失礼を承知で言えば

そういう人のような気がします。


名前を売ることに左程興味がなく

ただただ曲を作っているのが

楽しい。

そんな人。


僕の昔の相方も大好きで

懐かしい想い出としても

あります。


でも作る曲は本当に

すごくて

魔法を約束できる

数少ないアーティスト。


ワンス・アラウンド・ザ・ブロックスは


'Once Around The Block / Badly Drawn Boy YouTubeより


正にそのような曲で

ギターの旋律が

切なく勇ましくもあり

ずっと浸っていたい気持ちにさせられます。


残念ながら今回コード表も和訳も

見つからなかったのですが

一度聴いて頂けたら

幸いです。


イングランドの森の妖精。

バッドリー・ドローン・ボーイでした~。




2022年12月11日日曜日

一日一曲「花 / 滝廉太郎」

今日は滝廉太郎(たきれんたろう)さんです。

以前、荒城の月を

取り上げましたが

第2弾の

花。


花 / 滝廉太郎 YouTubeより


荒城の月の

厳格で荘厳なイメージが

強いですが

こんな優雅で穏やかな曲もあるのですね。


1900年、明治33年に

作られ

作曲はもちろん滝さん、

作詞は武島羽衣(たけしまはごろも)さん。


武島さんは

明治時代、

詩人として功成り名を遂げた人で

この花も

作り手の細やかな心の機微が表現されています。


春の隅田川の美しい情景を

書き手の動く心を通して

描かれています。


この詩が作られる前から

もちろん隅田川はあったわけで

詩というものは

多くの建造物の上に

成り立つものではないでしょうか?


もっと言うと

人の温もりを

描くことが作詞という行為なのかも知れません。


日本語詞に西洋のメロディーをつけたのは

実はこの頃からで

実は僕たちが慣れ親しんでいる歌は

とても近代的なものなのかなと思ったり。


単純にコードをなぞって

歌うのもいいけれど

ギターのアルペジオで

弾けるようになりたいものです。


春はやっぱり

始まりを意味するもので

この曲が生まれてから

何回訪れたのだろうと

感慨に耽りながら

滝廉太郎さんの

花。でした。