2022年9月10日土曜日

一日一曲「セミ・チャームド・ライフ / サード・アイ・ブラインド」

今日はサード・アイ・ブラインドを

楽譜に起こします。


1990年代初期に結成したバンドは

オアシスの前座を務めたことで成功の

切符を手に入れます。

ファーストアルバムは売れましたが

そこからぱたり。

恐らく

アルバムの殆どをソング・ライティングした

ケヴィン・キャドガンを民主的にクビに

した後釜が見つからなかったのでしょう。


そのケヴィン・キャドガンが書いた

セミ・チャームド・ライフは


Semi Charmed Life / Third Eye Blind YouTubeより


鬱屈した気分を晴らせる

爽快な曲。


基本的に意味のない言葉遊びで

ラップに対抗した

歌詞ですが

ではこの曲の切なさはどこから来るかというと

じゃじゃ馬ならしの儚さです。


じゃじゃ馬ならしというと

ローリング・ストーンズの

ワイルド・ホーシーズを思い浮かべれますが

もう一曲

日本のプカプカもじゃじゃ馬ならしですよね。

プカプカ / 西岡恭蔵 with 大塚まさじ YouTubeより 


じゃじゃ馬ならしはシェイクスピアの戯曲の一つで

詳しいことは分かりませんが

恐らく社会に不満を持つ女性の

テロ、みたいなものでしょう。


だからこそ爽快感があるし

最終的には負ける悲哀もある。


90年代は数多のリヴァイヴァルから成り立ちました。


この曲もその70年代の思想のノスタルジアが

蘇りました。


コードはもう完璧に循環コード(3つ4つのコードを切り返す手法)で

00年代から定番になったことから言えば

相当に早かった。


サード・アイ・ブラインドは

まだ現役で活動しているようで

この頃のバンドは生き残っているというより

ただただバンドやってるのが生き甲斐みたいな

連中ばかりなのでしょう。


それで出来るのだから羨ましい。。


今日は胸キュンなサード・アイ・ブラインドの

セミ・チャームド・ライフを楽譜に起こしました。


サビの最後のグッバーイ♪がいいんですよねぇ。



2022年9月9日金曜日

「岩岳マウンテンハーバーに行ってきた。」

白馬に来て初めて岩岳に登った。

勉強も兼ねて。


曇りで霧だらけだっけど

お客さん少なくてよかった。











一日一曲「1979 / ザ・スマッシング・パンプキンズ」

僕は常々アメリカに

憧れを抱いているのですが

その原風景の一つがこのザ・スマッシング・パンプキンズの

作り出す世界のような気がします。


1988年に結成されたこのバンドは

時にビリー・コーガンという巨大な才能のワンマンになりがちですが

もともと友達から始まったこともあり

軋轢を軌道修正しながら

今でも元気に活動しています。


そのビリー・コーガンが作り出す

センチメンタルリズムは秘宝のような輝きを持ち

たくさんの名曲を生みました。


1979はその一曲で


1979 / The Smashing Pumpkins YouTubeより


U2のステイ(Faraway,so close!)を下地に

Stay(Faraway,so close!) / U2 YouTubeより

ビリーの少年時代を回顧というか

そのままを描き出します。


面白い曲でぼくら団塊ジュニア、向こうで言うジェネレーションXは

みんなこの曲に登場する主人公の

遠いところを見つめる、

ちょっと浮世離れした少年少女時代を過ごしました。


その均質している傾向は今もどんどんエスカレートしていってます。

それが幸なのか不幸なのかはわかりませんが。


エイトビートのシンプルな構成で

単純にコードを弾くだけならそんなに難しくないのですが

やはりビリーの作ったリフが弾けるようになりたいですよね。


ぼくはスキンヘッドの人を信じないと心に決めているのですが

それはまた別の機会に。


ザ・スマッシング・パンプキンズの1979でした。



2022年9月8日木曜日

ポエム「どうしてひとりぼっちでいるの。」

夜の公園でひとり口笛を吹く

漏れる灯り遠目に口笛を吹く

放課後の裏庭

割れたタイルでパズル

譲れないものがある


雨の国道線

蜃気楼遠目にしんしんと歩く

今に見てろとひとりしんしんと歩く

目の前を蠅が飛んでいる

よくない噂ばかり流されて

罵詈雑言聞かされて

過ちを起こさずいる俺に少しは遠慮しろよ

ギターの弦を張り替える

指を切った赤い血は

まだ生きている証。

万引きしたチャゲアンドアスカのCD

曲げられないものがある


どうしてひとりびっちでいるの

なんでもっとわがままにしないの


誰かがここからぼくを連れ去ってくれる

この道進めばどこかへつながってる気がする


安っぽいピンクのハンドバック

許せない憤怒がある


どうしてひとりぼっちでいるの

なんでもっとわがままにしないの

わがままにしないの



一日一曲「さよなら / かりゆし58」

今日はテレビドラマ

銭ゲバの主題歌になったかりゆし58のさよなら。


さよなら /かりゆし58 YouTubeより


かりゆし58は2005年結成の若いバンド。

58とは国道58号線のことで

数字を名前に持ってくる発想は00年代アーティストの特徴です。


何を隠そう僕のファーストアルバム171(いないち)も国道171号線から来ています。


さよならはオリコンで9位をマークするインディーズシングルになりました。

その曲が使われたドラマ銭ゲバはかなり力の入った番組で

僕も毎週噛り付くように拝見していました。


僕がまだ親元で暮らしていた頃で

なんらかの啓示を撃たれた記憶があります。

懐かしいですが二度と戻りたくはありません。


さよならは鎮魂歌です。


命ははじまった時からゆっくり終わっていく

なんて信じない

ぼくが生きる今日は

もっと生きたかった誰かの明日かも知れないから


という譲れない真実が

ゆっくりしたリズムで心に迫ってきます。


さよならはワルツではないけど3拍子で

3拍子が苦手なぼくには丁度いいです。


僕も一曲鎮魂歌を書いたことがあります。


ヒットチャートが1から100まで鎮魂歌で埋め尽くされたら

ぞっとしますけど

こんな曲がヒットチャートに

たまに顔を覗かせる限り

日本という国はアイデンティティーを失わないでしょう。


かりゆし58のさよなら。でした。



2022年9月7日水曜日

一日一曲「レット・ハー・クライ / フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュ」

今日の一日一曲は

隠れた名曲

フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュの

レット・ハー・クライ。


Let Her Cry / Hootie & The Blowfish YouTubeより


フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュは1986年に結成された

アメリカのバンド。

デビューアルバムはアメリカの累計売上15位のメガアルバム。


代表曲レット・ハー・クライはビルボード最高位9位の地味な結果。


けれどそれは彼らがシングルではなくアルバムアーティストとして

ファンに期待されていることを示唆します。


1970年代から80年代、

シンセサイザーを基調にしたディスコサウンドの反動から

1990年代初頭はアコ-スティックなバンドアンサンブルの

チャートの受け皿が広がります。


U2、R.E.M.の功績も大きく

彼らのフォロワーの意味合いも大きいでしょう。


歌詞は恋人のすれ違いを歌っています。

答えを出すのではなくただ問いかけを

続けて綴る様は大きく日本のヒットソングとは違います。


ブルーズとは問いかけであり

そこにこそリアリティが生まれます。


このバンドのヴォーカルはダリアス・ラッカーという黒人なのですが

語弊ががあるのを承知の上で

黒人ヴォーカルが成功した稀有なバンドです。


今、恐らく人種差別がヒステリックな状態であろうアメリカに

このようなバンドがもっとたくさん必要です。


彼らが友達からスタートしたという幸運もいいですよね。


ボブ・ディランに通ずる伝統的な

ソングライティング。

そんな中add9やsus2などのキメ細やかなコードを

多用したコード使いは

70年代、80年代を通過した

新しい世代の音楽だったでしょう。


この曲の旅というテーマも語りたいのですが

それはまたの機会に。


フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュの

レット・ハー・クライ。でした。

いい曲だー。



2022年9月6日火曜日

一日一曲「フォー・ホワット・イッツ・ワース / リアム・ギャラガー」

以前オアシスを紹介しましたが


一日一曲「ロック’ン'ロール・スター / オアシス」


そのフロントマン、リアム・ギャラガーです。

オアシス解散以降

永きトンネルをくぐり抜け

やっと掴み取った珠玉の一曲。


For What It's Worth / Liam Gallagher YouTubeより


どなたが作ったのかは不明ですが

おそらくチームとして作ったのでしょう。

オアシスの亡霊と申しましょうか、

亡き骸をなんとか掘り起こしました。


言ってもしょうがないけど


という決めゼリフではない言葉を

フックに持ってきて

サビでシャウトし、かつて無い興奮を誘う手法は

兄ノエル・ギャラガーが発明したもので

その彼は手に余るほどのソングライティングを

手中に収めながら

弟子を取らなかった。


けれど歴史を紐解けば

彼の一番弟子はその弟だった、

というのはロマンに浸り過ぎでしょうか?


リアム・ギャラガーの若き頃の声は

比類なき輝きを持った鉱石でしたが

今の彼の声は

野村克也言うところの

まことの花、なのでしょう。


今の90年代リバイバルは

この兄弟によるものだと思います。


僕も再び発見することが多く感謝しています。


ここからは僕のような売れ残りが頑張らないといけないのでしょう。


リアム・ギャラガーのフォー・ワット・イッツ・ワース。でした。


このブログもありがたいことに

少しずつ認知されつつあります。

ありがとうございます。


収益とは関係ないところで

この下に空白のコメントを書き込む欄があります。

些細なこと、

音楽についての熱い想い。

どんなものでも構いません。

是非投稿して頂けると嬉しいです。

何卒よろしくお願いします。


田口



2022年9月5日月曜日

一日一曲「ふうせんガム / 竹原ピストル」

今日は満を持しての

竹原ピストル。

曲はふうせんガム。




2013年発表され

NHKで放送された松本人志のコント番組MHK

の主題歌になりました。

以前取り上げた長渕剛さんのしゃぼん玉が


下地になっているであろうこの曲。

そしてちょうど2013年、再起を懸け

活動を始めた僕は

このライブ動画を何回も見て勇気づけられました。


この曲の詩が素晴らしく


僕は触れられるものにしか救われたことがない

僕がやたらと君と手を繋ぎたがるのはつまりそんな理由からさ


とあまりにも人間らしく

あまりにもやさしい。


日が落ちる だから立ち止まったり

日が落ちる だけどもうちょい歩いたり


という詩の凄まじさは

26年間作詞を続けてきた僕が保証します。


彼に関して語ることは

山ほどあるのですが

それはまたの機会に。


偉大なるチャンピオン。

竹原ピストル。でした。