2022年8月27日土曜日

一日一曲「クリスマス・イブ / 山下達郎」

山下達郎さんはほとんどメディアに出ません。

書籍も出さないし

大きな会場でも演奏しない。

最近だと音楽ストリーミングサービスにも参加しないなど、

音楽に対する愛情深さ所以とも取れるし

自信の音楽が風化することに

とても慎重とも取れます。


けれど僕には彼の業界への不信感、

またそれらへのアンチテーゼとして

の表現に感じます。


もっと言うとロックへの懐疑的な

想いがそのまま自身の立ち位置になっているような気がします。


音楽とはもともと騒ぐものではないし

そんな最初にあった場所に戻したいという。


それは僕たち若い世代(若くないけど。)にも痛烈なメッセージとして響きます。


このクリスマス・イブもその時の情景だけを切り取った

紋切り型のメッセージを伝えない

反骨心を感じるのは勘ぐり過ぎでしょうか。


非公式ながらYouTubeの動画を。

クリスマス・イブ / 山下達郎 YouTubeより




2022年8月26日金曜日

一日一曲「タイム・アフター・タイム / シンディ・ローパー」

今日はシンディ・ローパーのタイム・アフター・タイム。


Time After Time / Cyndi Lauper YouTubeより


ミュージックビデオが話題になった曲で

彼女の個性が際立っています。


感受性の強い人で

幼い頃から絵を描いたり作詞をしたり。

周囲に馴染めず17歳のころに愛犬と家出。

大人になって成功してからも名声に戸惑い自身のパーティーに主役不在でホテルの部屋に引きこもったり。


しっかり自分というものがある反面とても傷つきやすい人なんだろうなぁと想像してしまいます。

けれど本来ミュージシャンになろうと思う人ってそういう

愛想笑いも出来ない

社会に適応できない人だと。


彼女も湾岸戦争に反対した運動や東日本大震災のチャリティに積極的だったりと

成功云々よりも

活動しないと死んでしまうというか

生きていることを実感できないのではないでしょうか。


ぼくもそういうところに身を起きたかったのではと

今回鑑みました。


詩も多義的に捉えることが可能で


本当のあなた、本当のわたし、わたしはそこで待っていると

まるで世界に呼びかけているようです。


コードは一つだけ着目するのが歌いだしのところの二つのコードが

ギターで弾くと指一本押さえるところを変えるだけで

とても浮遊感のある効果が得られて

ギターを遊びながら弾いていたら出来たのではないでしょうか。


派手なファッションやあの笑顔で煙に巻いていますが

とても思慮深い人のような気がします。

そして彼女こそが80年代の本来のメッセージなのではというのは言い過ぎでしょうか。



2022年8月25日木曜日

一日一曲「ひこうき雲 / 荒井由実」

荒井由実さんのひこうき雲は

昔、日本人であるルーツとして

掘り下げているうちに出会った曲です。


友達の不幸を肯定するでもなく

淡々と描く様が

心に響きます。


無関係ではありませんが

ロックやフォークとは一線を画す

シンガーソングライターの先駆けで

彼女自身が古典となった気がします。


この曲の


風にあこがれて


の箇所の"こ"のところで

首がクイッと曲がる

メロディの上がり方は

彼女が発明したものらしく

たくさんの方が真似をしました。


ユーミンの曲は

ギターでコードを弾くだけで

その曲だとわかってしまう、

インパクトの強さがあって、

それはテクニック云々だけではなく

楽曲を何層も何層も

磨かれた深さが聴く人の

潜在意識に刷り込まれているのだと思います。


ひこうき雲。

美しい曲です。


ひこうき雲 / 荒井(松任谷)由実 YouTubeより




2022年8月24日水曜日

一日一曲「バック・フォー・グッド / テイク・ザット」

今日は90年代の佳曲、

テイク・ザットのバック・フォー・グッド。


Back for Good / Take That YouTubeより


90年代のイギリスを席巻した

ボーイズグループ、テイク・ザット。


僕は男子なので

もちろん夢中になることはありませんでしたが

このバック・フォー・グッドは

いい曲だと思いました。


当時アメリカでもイギリスでも

アコースティックな

響きを持ったサウンドが流行っていて

アメリカならフーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュ然り

イギリスならオアシスのホワットエヴァー。


特にオアシスのことは大変意識していたでしょうし

歌詞も影響が垣間見えます。


後にメンバーのロビー・ウィリアムスは

はリアム・ギャラガーに嫉妬していたと

公言するほどです。


この曲のミュージックビデオが好きで

モノクロの雨の中のシーンが

映画みたいで 

美しかった。


メジャーコードとマイナーコードだけで

構成された伝統的な

ソングライティングの曲で

作詞作曲を手掛けたゲイリー・バーロウさんの

センスが光ります。


受けるかどうか微妙ですが

青春時代の一曲として取り上げました。

テイク・ザット。でした。



2022年8月23日火曜日

一日一曲「お久しぶりね / 小柳ルミ子」

今日の一日一曲は

小柳ルミ子さんの

お久しぶりね。


お久しぶりね / 小柳ルミ子 YouTubeより


以前から歌わせて頂いてる大好きな曲で

めちゃくちゃ影響されています。


僕の今更、見逃してという曲のメロディは

ここから拝借しました。


今更、見逃して / 田口英✕不二 未知世 YouTubeより


母がレコードのシングル盤を持っていて

気付いた時にはもう身体に刷り込まれていました。


ヒットチャートはオリコン8位と

それほど奮わなかったようですが

この曲のインパクトは絶大です。


めーぐーりあーいたーいね


のラインは何回歌っても飽きません。

小柳さんの自分の人生は自分のものという

態度は見習いたいです。


とても視線が優しげで容姿も生き様も美しいですよね。


この曲の未練を祝うというか

お祭りにしてしまう感性は

凄く刺激されたし

影響されました。


杉本真人さん作詞作曲で

いかに当時の職業作家が優れていたか。


昨今このころの曲がまた脚光を

浴びだしている気配があるし

すごい曲なので

これからも歌い継いで行きたいです。


小柳ルミ子さんのお久しぶりね。でした!



2022年8月22日月曜日

一日一曲「エンド・オブ・ザ・ロード / ボーイズⅡメン」

今日は90年代に13週間もの間

ヒットチャートの1位を記録した

ボーイズⅡメンのエンド・オブ・ザ・ロードを。


End of the road / Boyz Ⅱ Men YouTubeより 


先日無性に聴きたくなったので

ボーイズⅡメンのベストアルバムを

TSUTAYAで

借りて聴いたのですが

この曲だけ異様に音が良かったです。


語り声やバスドラムなどの

低い音が心地良く

この曲が発表された90年代初頭は

どのプロデューサーも耳が覚醒してたのでは

ないでしょうか。


当時の僕は

UKの妖しげで悩ましい音楽に魅了されていて

ボーイズグループの

異性にただただ愛を懇願する

この曲がやり過ぎに思えたし

ちょっとダサく感じてしまい敬遠していました。


でも今聴くと

ゆったりしたリズムが心地良く

サビ前のハイトーンボイスは

今でも待ち望んで聴いてしまします。


コードはそれほど難しくはないのですが

4人のボーカルの

掛け合いが売りの曲なので

ちょっと一人でギターで弾くのは厳しいなと。


けれどR&Bは積極的に取り入れたいので

楽譜に起こしました。


メンバーは3人になったのですが

今も現役で活動されていらっしゃるみたいです。

Boysのsはzが正しい表記だそうです。



2022年8月21日日曜日

一日一曲「夏の終わり / 森山直太朗」

今日は今年も蝉の鳴き声が聞こえなくなってきたので

森山直太朗さんの夏の終わり。


夏の終わり / 森山直太朗 YouTubeより


森山さんは僕より2歳上で

同じ弾き語りフォークシンガーですが

作風に少し距離を感じます。


同世代でも2歳違うだけで

聴いているものがガラッと違うのかも知れません。


けれど以前からその活動に興味があり

ギター弾き語りの大先輩として

どのように世に現れたのだろうと。


それについてはあまり話を聞きませんが

昔、森山さんまでになると

街で歌えば

みんな立ち止まると聞いたことがあり

もしかして彼も路上ライブから

始まったのではと

淡い想像をしています。


また友部正人さんと仲がよく

プライベートでもお付き合いがあるらしく

羨ましい。


夏の終わりは

優れた曲で

戦後の夏を歌った反戦歌。


僕も真っ青な空を戦後の罪悪感の

季節として歌ったことが何回かあります。


そこにはただその時期に終戦したという

だけではない理由があるように思えます。


僕たち日本人は失うことでしか幸せを感じられないのでしょうか。


森山直太朗さんの夏の終わり。でした。