2022年7月16日土曜日

一日一曲「くせのうた / 星野源」

星野源さんのくせのうた。




絶望から出発しだした星野さんの2010年のデビュー曲。

このころ僕は長い間の親元を離れ

安いアパートに一人暮らしをはじめました。

高校生のころから音楽の道に進むことを疑わなかった日々から

少し距離を置き自分の身の丈の生活がはじまりました。

テレビを買ったりケーブルテレビを契約したり

近所に見つけた整骨院に通うのが習慣になったり。

妙に陽射しが眩しくて

友達なんていなかったけど充実してた記憶があります。


友部正人さんのにんじんという歌に


その昔君にも生きるだけでせいいっぱいのときがあったはず
あげるものも貰うものもまるでないまま 自分の為だけに生きようとした


という詩がありますが

まさにそんな日々でした。

青春というよりも日陰の毎日。

このくせのうたのミュージックビデオにはその時の空気感が見事にパッケージされてて

想いを馳せてしまいます。


この曲のコード進行はありがちで

弾き語りの方なら一度は作るのでは。

ぼくも作りました。

若さとは救い難いものかも知れませんがやはり愛おしいものです。


一日一曲「心の愛 / スティーヴィー・ワンダー」

今日は巨星スティーヴィー・ワンダー。


スティーヴィー・ワンダーはもっと

勉強しなきゃなと思いながら

あまり積極的に聴けていません。


いいのはわかっているし

まぁいつでも聴けるしという。


もしかしたらそれが僕の彼への態度なのかも知れません。


けれど心の愛。


I Just Called To Say I Love You / Stevie Wonder YouTubeより


君にただ愛してると言うために電話する。


という繊細な詩。


ギターのチューニングを半音下げた

低くやさしいメロディ。


誤解を恐れずに言うのなら


才能と障害というのは切れない糸なのかも。


少し話が変わりますが

バラリンピックでのコーネリアスさんの

過去の障害者虐待の

件についても

もしかしたら彼自身が障害を持っている

と考えたら見方が変わって来るのではないでしょうか。


スティーヴィー・ワンダーは盲目ですが

彼の達観した詩世界と無縁とは思えません。


と、少し障害について触れてみました。


この曲のベースラインが好きです。



2022年7月15日金曜日

一日一曲「Gee / 少女時代」

今日は少女時代のGee。


Gee / Girls' Generation 少女時代 YouTubeより


少女時代は2007年に結成され

2009年に出したこのGeeは本国韓国で大ヒット。

日本でも2010年に日本語バージョンが出され

こちらも大ヒット。

2012年には韓国、日本だけでなく

世界中を席巻した模様。

その頃僕は西宮市の神戸屋レストラン芦屋店で

働いておりました。


Geeは当時からいい曲だなと思っていました。


片言の日本語の中、


顰蹙(ヒンシュク)や

徒然(ツレヅレ)

などの難しい漢字を

入れることでイメージのギャップを生み出し

"アジアのかわいい女の子たち"

を演出しました。


スピード感溢れるリズムで

マイナーコード(暗い調子のコード)ばかり使うことで

少し不安というか

妖しさを出すのにも成功していて

プロデュースがうまいなぁと感嘆してしまいます。


この曲のミュージックビデオでも感じることですが


中国や韓国の方たちはとても楽しそう。

もちろん一部だけの人たちかも知れませんが

羨ましいし、

何故か彼ら彼女たちに懐かしさを感じてしまうのは僕だけでしょうか??


アメリカやヨーロッパ圏の人たちが守りに入っている中

世界を舞台にとても元気。


僕もそうありたいです。



2022年7月14日木曜日

一日一曲「ファイト! / 中島みゆき」

今日は泣く子も黙る中島みゆきさんの

ファイト!。

この曲を知ったのは竹原ピストルさんのカバー。

30代初頭の当時

70年代フォークの洗礼を受けていた中

聴いていました。


乾いたバスドラムにエコーをかけ

お世辞にも上手とは言えないエレキベースのあとに

始まる歌。


中島みゆきさんは無礼を承知で言えば

メロディーメーカーとしては

そんなに優れた方ではありません。

リズムのレンジも狭い方だと思います。


しかし詩ですよね。


世の中はとても臆病な猫だから 

他愛の無い嘘をいつもついている 

包帯のような嘘を見破ることで

学者は世間を見たような気になる


これは違う曲の歌詞ですが

ちょっとすごいですよね。


このファイト!も徹頭徹尾すごい詩で貫かれていて


これは書けないぞと。


歌い手には受け皿としての役割があると思いますが

おそらくその中のトップではないでしょうか。


歌うにはまだ芸が浅く

戸惑いますが

自分なりのファイト!が歌えたらいいな。


今回はオリジナルの動画がなく

吉田拓郎さんとのデュエット。


ファイト! / 中島みゆき YouTubeより


中島みゆきさんのファイト!でした



2022年7月13日水曜日

一日一曲「トイレの神様 / 植村花菜」

今日は弾き語りの大先輩

植村花菜さんのトイレの神様。




10分近くに及ぶこの曲は

2010年発表で

当初は売れ行きが伸びなかったそう。

けれどラジオで特集が組まれ
紅白歌合戦に出演するにつれ

あれよあれよとオリコンチャート首位奪取。

すごいシンデレラストーリーですよね。


けれどその後そんなに

お見掛けすることなく
一発屋だったのかな?

と思っていたら

イオンモールを回るなどして

着実な活動をしていると耳に挟んだ

記憶があります。


自分が何がしたいかということを
よく分かっている人だと思いました。

今はニューヨークに移り住んでいるらしいです。

トイレの神様は

寺岡呼人さんプロデュースで

彼の発案で始まった曲。

中島みゆきさんから少し拝借した

メロディに載せ

亡き祖母の想いを綴っています。

同じ兵庫県出身というのも嬉しい。

トイレに纏わる曲は僕も書きました。

もしかしたら普遍的なテーマなのかも知れませんね。


2022年7月12日火曜日

一日一曲「Just Time Girl / KATSUMI」

今日はKATSUMIさんのJust Time Girl。


Just Time Girl / KATSUMI YouTubeより


90年代初頭から中頃に現れた曲で

シャンプーのコマーシャルに使われていました。


当時まだバブルの面影が残っていて

僕も手当たりしだいCDを買っていて

その中の一つでした。


爽やかな曲で

今聴くとTMネットワークのフォロワーだったのかな?

と思います。

コード使いが2転3転すごく凝っていて

はっきり言って面倒臭い。

けれどその忙しい感じが注意を引きます。


この曲には聴いた瞬間に晴れやかな気持ちにさせてくれる

力があります。

そして思わずどこで聴いたっけ?と連想してしまいます。


それを魔法と呼ぶのは構いませんが

では何を持ってして魔法なのか。


僕が推測する一つには

それは土地ではないかと。

茨城県日立市で生まれ育ったKATSUMIさんの感性。


それがそのまま表れて行ったことも無いし見たこともない

その感覚が曲の奥行きになっているのではないでしょうか。


知らないということは素晴らしいということですよ。


今も脈々と現役で活動されている。

僕たち若手はこういう方を

学ばないと駄目なんですよ。

いえホント。



2022年7月11日月曜日

一日一曲「ハレルヤ / レナード・コーエン」

今日はリクエストのあった

レナード・コーエンのハレルヤ。


Hallelujah / Leonard Cohen YouTubeより


ボブ・ディラン、ジェフ・バックリィ

数々のミュージシャンに愛されている楽曲は

明言されていませんがコーエン本人が作詞作曲した模様。



AメロBメロで詩を語りコーラスでハレルヤと連呼する構成は

そのままヒップホップにも受け継がれます。

賛美歌の原型にもなるほど美しいのですが


やはり声ですよね。


低音で絞り出すように歌う声は


吐息さえも聴き入ってしまいます。


ハレルヤという言葉は

神を褒め称えよの意で

ラテン語ではアレルヤと発音するそう。


古い曲で

クリスマス・ソングは

とてもありがたいです。

冬に使いたいです。


レナード・コーエンのハレルヤでした〜。



2022年7月10日日曜日

一日一曲「真夜中のBoon Boon / 山崎まさよし」

今日は山崎まさよしさん。

山崎さんと言えばOne more time,One more chanceや

セロリを挙げる方が多いと思われますが

僕はこの真夜中のBoon Boon。


真夜中のBoon Boon / 山崎まさよし YouTubeより


この曲がエンディングに使われていた

あしたの、喜多善男というテレビドラマが大好きで

俳優の小日向文世さんの出世作。


11日後に死ぬことを決意する男の物語で

その男のネガティブさに

当時30歳だった僕は完璧に自分を照らし合わせました。

このドラマのサウンドトラックも購入し

僕の人生の一部になりました。


芸術で大切なことは恐れを描き出すことだと

U2のボノが言っていましたが


そういう意味でも素晴らしい作品です。


真夜中のBoon Boonは

ゴスペルから始まる軽快な曲で中年の悲哀と情けなさを歌っています。

コードも覚えやすいです。


今回は山崎まさよしさんの曲を通して

テレビドラマあしたの、喜多善男を紹介しました。


人生を変えるほどではないかも知れませんが

そっと寄り添ってくれる作品です。


よかったらご覧になってください。