ボビー・ブラウンが
脚光を浴びた
1980年代後半
僕は小学生で
父が連れて行ってくれた
ドライブの車中
車の中流れていたのは
兄が録音した
アメリカのラジオの
ベスト100でした。
今思えば
よくそんな
のを録音してたなぁと思います。
兄も音楽オタクだったんですね。
僕が音楽に傾倒するのは
必然だったのかも知れません。
そこで
流れてた印象は
打ち込みの軽快な
ドラム。
シンセサイザーの刺激音。
イコライザーがかかりまくった
人工的な声。
正にボビー・ブラウンの音楽。
金持ちで
時間もあって
チヤホヤされて
何故か女の子にもモテていた。
そんな頃のBGMだったので
もうハッピーでした。
僕はこの頃に戻りたく
今でもそんなあらぬ幻を
追いかけています。
ボビーの
ビデオが面白く
お金の掛け方が上手いなぁと感嘆してしまいます。
発砲スチロールか何かで
作った巨大な文字のオブジェの
前でボビーを含めた
ダンサーが踊っているだけ。
ダンサーも無名の知り合いだろうから
ギャラは知れているだろうし
文字のオブジェも
多少はお金が掛かっているかも知れませんが
それの何百倍リターンがあっただろうから
エビで鯛を釣ったでしょう。
ぼくも曲がりなりにも
音楽活動をしていて
エキサイトする時は
そういうアイデアを練ったり
浮かんだりする時。
そんなアイデアを
出し続けることが
成功の道なんじゃないかなと
未熟ながら思います。
かつて自分とは無縁だと思っていた
華やかな
世界も
規模は違うけど
実現出来ていると思うと
妙な気分です。
ベイビー・フェイスが
プロデュースした
コードも洒落てるし
自分の物にしたいです。
僕が音楽を続けているのは
あの頃の
幸せな記憶を
辿っているだけじゃないのか
と思う
ボビー・ブラウンの
エブリィ・リトル・ステップでした。