2022年11月5日土曜日

一日一曲「ドライブ / ザ・カーズ」

今日は80年代の

名曲

ザ・カーズのドライブ。


The Cars / Drive YouTubeより


この曲は1985年の

欧米のミュージシャンによる

アフリカ飢餓救済イベント

ライブエイドのテーマソングの選ばれ

大ヒット。


ぼくはこの曲が大好きで

とてつもなく深い諦念と

アナログシンセサイザーの音が心地いい。


60年代の理想主義が砕け散った

あとの喪失感を見事に表現。


ひたすら問い続ける歌詞が

自分の無力さを際立たせます。


それでも理想を歌う姿勢は

この時代の特徴ですがとても儚い。


音楽は世界を救えるのか?


その答えは依然ノーなのですが


では諦めますか?と

この曲は問いかけます。


ザ・カーズのドライブでした。



2022年11月4日金曜日

一日一曲「別の人の彼女になったよ / wacci」

 ずっと

オジサンな曲が続いていたので

今日は比較的若い

ヒットソング

wacciで別の人の彼女になったよ。


別の人の彼女になったよ / wacci YouTubeより


以前から歌わせて頂いていて

女子高生のキラーソングです。

wacciは2012年デビューの

10年代アーティスト。


最近のアーティストなのかなと

思っていたら

作詞作曲の橋口洋平さんは1983年生まれで

僕と5つしか変わらない。

2度の脱サラを経験していて

相当の強者です。


めちゃくちゃいい曲で

たくさんの諦念を描いています。


女の人が主人公であるところが

新しい時代の音楽ですよね。


僕も大好きでカバーしているのですが

いつも少しコードを変えて歌っています。


ザ・スマッシング・パンプキンズのトゥデイを

Today / The Smashing Pumpkins YouTubeより

下地にしていますが

詩の乗せ方が

とてもリズミカルで

ヒップホップを吸い込んだ楽曲になっています。


YouTubeの総再生回数が1億8115万回で

爪の垢を煎じるどころか

くたくたに煮て飲まさして欲しいです。


wacciで別の人の彼女になったよ。でした。



2022年11月3日木曜日

一日一曲「サウンド・オブ・サイレンス / サイモン & ガーファンクル」

今日は60年代のレジェンド、

サイモン&ガーファンクル。

曲はサウンド・オブ・サイレンス。


Simon & Garfunkel / Sound of Silence YouTubeより


1957年結成の

ギター弾き語りデュオ。


彼らがいなければコブクロもゆずも

チャゲ&アスカもいなかったでしょう。


サウンド・オブ・サイレンスは

近代社会への警笛です。

ネオンサインが

作り出す

慌ただしい光に対しての不安の予感。


まだSF映画もなかった時代に

この曲は作られました。


その予感がずばり的中したのは

皆さんもご存知の通り。


僕はネオンサインが大好きなので問題ありませんが

この曲のように静かに過ごす時間も大切ですよね。


サイモン&ガーファンクルは

2人ともユダヤ人で、

ユダヤ人が何かって言うと

一つの宗教徒なのですが、

あまりにも人口の多い宗教になってしまったので

一つの国と同じくらいの扱いを

受けるようになったようです。


"選ばれた民"としての傾向があり

それゆえの迫害を受ける歴史が

あったりと

彼らがいつも憂鬱そうな表情を

なぜ浮かべているか。

少し察せますよね。


この曲はメジャーとマイナーだけの

コードで

しかも4つのみ。


ある時期から作曲も変に凝るように

なってしまって

びっくりするくらい

コードの数が増えてしまったのですが


一度

この頃の最小限の音で

また曲作りをするのもいいかも知れません。


ギター一本でアルペジオを丁寧に弾いていて

なるほどこれは

年配の方に受けるかも。


もう60年近く前の曲なんですね。

ポップミュージックの歴史が

ここから動き始めたんですね。

有難や。



2022年11月2日水曜日

一日一曲「宝石 / タテタカコ」

今日は安曇野が生んだ

怪物

タテタカコさん。

曲は宝石。


宝石 / タテタカコ YouTubeより


この曲が主題歌になった

誰も知らない

はまだ観たことがなく

観たいなと思っています。


タテさんは2001年から活動を始めた

00年代アーティスト。


けれど実はぼくと同い年の

1978年生まれ。

初めて見たときに覚えのある顏だなぁとは

思っていたのですがそういう事だったんだすね。


僕は彼女の衣装から髪型、ライブの運びまで

いろいろ参考にしていて

常にチェックしています。


でも実はまだ

彼女がどういう事を

歌っているかについては

肉薄できておらず

一度ライブを見に行かないとなぁ。


彼女は

多分日本における数少ないオリジネーター

の一人だとは思うのですが

この宝石はコード数が多く

とてもきめ細やかで

それは彼女がまだ若いアーティストであることを意味します。


兵庫で活動していた頃から憧れていた彼女。

少しは距離を縮めることが出来たでしょうか。


タテタカコさんの宝石でした。



2022年11月1日火曜日

一日一曲「to U / Salyu」

今日はsalyu(サリュ)の

to Uを取り上げます。


to U / Salyu YouTubeより


メジャーデビューは2000年の

00年代アーティスト。

無礼を承知で言うのなら

小林武史さんのプロジェクトの

一環のような印象があり

どこか聴き手とも距離があって

いいなとは思うのですが

あまりご縁がありません。


ただこのto Uは

昔の恋人が好きで

ぼくも頑張って聴きました。


彼女も精神的に問題があって

なるほどそういう風に聴くのかと

ある時気付きました。


どこか60年代、70年代の

ラブ&ピースを体現していて

観念的な

メッセージが

少し苦手ですが

女の人の受け皿として数少ない歌手だし

多分まだこれからの人なのではないでしょうか?


コードがたくさん使われていて

複雑なのですが

イントロのピアノが素晴らしく

ほとんどメジャーコードだけですーっと入ってきます。


思わず女の人にやさしくしたくなる佳曲だと思います。

salyuのto Uでした。



2022年10月31日月曜日

一日一曲「エーデルワイス / ダークダックス」

今日はエーデルワイスを。


エーデルワイス / 竹島宏 , ダークダックス(ダークダックスは2:30から) YouTubeより


1959年にミュージカル、サウンド・オブ・ミュージックの

為に書かれた楽曲で

その内容から

オーストリアの国歌と誤解する方が多いそうです。


オーストリアを象徴する花エーデルワイスを

取り上げ

ただただ花の造形を描くことで

強烈な祖国愛を表現。面白いですよね。


3拍子の曲で

詩が短く

とても奥ゆかしい内容となっています。


この曲を日本で歌っているのが

かのダークダックス。


ダークダックスは

1951年結成のコーラスグループ。

日本におけるコーラスグループの第一人者と言っても過言ではないのでしょうか。


ソビエトでの遠征ライブも成功させており

これは今のロシアで

エーデルワイスを歌ったら

受けるかも、とかよこしまなことを考えたり。


残念ながらオリジナルメンバーは

遠山一さん一人となってしまいましたが

それでも今も活動を続けられているそうです。


ダークダックス死なず。ですね。



2022年10月30日日曜日

一日一曲「ライク・ア・ローリングストーン / ボブ・ディラン」

転がる石には苔(こけ)は付かない

の意のイギリスの有名なことわざよろしくの

理解を超えた

ギター音楽の歴史的名曲、

ボブ・ディランの

ライク・ア・ローリングストーン。


Like a Rolling Stone / Bob Dylan YouTubeより


僕が20代前半

所謂バンド音楽の中に

可能性を見つけるのが難しくなり

新たな刺激を求めたのが

フォークソングでした。


その中にはエリオット・スミスがいたり

ニック・ドレイクがいたり。


ボブ・ディランはその一人で

このライク・ア・ローリングストーンは

その入り口として

CDを購入して聴きました。


転石苔を生ぜず(てんせきこけをしょうぜず)

の諺は

アメリカとイギリスではポジティブとネガティブで

意味が異なり

それと同様

この曲も未だこれという説明が

見つかりません。

もしかしたらそれも

含めて閃いたのかも知れませんね。


僕はこの曲のアンサーソングも書いたし、

同じような曲も書きました。


その反抗的な存在ゆえ

誤解されやすい人ですが

おそらくもう才能云々よりも

モーツァルトやベートーヴェンと

同じような存在なのでしょうね。


僕には友部正人さんがいるのでそんなに積極的には聴かないでしょうけれど、

ボブ・ディラン。ライク・ア・ローリングストーン。