フリートウッド・マックの
ドリームスは
1977年に
アメリカの
ビルボードチャートで1位に輝きました。
アルバムに至っては
31週に渡り1位になり
年間でもトップを飾りました。
ぼくは長い間
このグループを知らなかったし
ドリームスも
いい曲だとは
思うけど
地味だし
サビがないし
なんでこれが
そんなに売れたの?でした。
思ったのは
ぼくだけではなく
たくさんの人にとっても
そうなじゃないかなぁ。
1970年。
所謂ロックが成熟に向かって
勧善懲悪の世界から
挫折や屈折を
経験した。
80年代になると
その傾向は
加速するのたけど
その最初の片鱗が
ドリームスだったのではないでしょうか。
あと
大ヒットソング云々よりも
バンドの歴史自体に
人気があって
その支えあっての
ヒットソングのような気がする。
そういう意味では
ウィズ・オア・ウィズアウト・ユーみたいな
地味な曲が
代表曲になった
U2に
似ているのかも。
まぁ、
ベストヒット的な
価値観なんてものの
方が本来お門違いなんであって
真っ当な売れ方なんてしょうね。
メッセージや
生き様が評価される
ちゃんとロックバンド
なんではないでしょうか。
あまり掘り下げようとは
思わないのですが
その人気が
どこから来るものなのか。
イマイチピンと来ない
フリートウッド・マック。の
ドリームス。でした。
今日は
久しぶりに
童謡で曲はアイアイ。
アイアイは
マダガスカル島に生息する
霊長類。
島では"悪魔の使い"
と呼ばれ恐れられている。
作詞を担当した相田裕美さんは
その事実を知らず
かわいい歌を依頼された際
アイアイを選んだそう。
指が長く
夜行性で
夜には
瞳が真っ赤になるなど
人が怖がる要素がたくさんで
大量に
駆除され
今では絶滅に瀕している。
日本では
歌の効果も相まって
2001年に
来日した際
大人気に。
ぼくを含め
多くの人が受け取っている
愛くるしい
愉快なお猿さんの歌という誤解。
日本人は
事実よりも
そう思いたい
願望で
埋め尽くされています。
今回取り上げるに至って
複雑な気持ちになった
アイアイ。
歌は横山だいすけさんのを選びました。
1962年発表の曲です。
前回のヨアソビから
の続きです。
ヨアソビの
アイドルは
真正面からアイドルを批評した
曲でした。
けれど
その批評は丸ごと
ヨアソビ自身に向けられる
批判であるパラドックスを含むものでした。
その最上段から振りかぶった問いに
どのような落とし前をつけるのか。
アイドルの楽曲にも
アルバムにも答えはありませんでした。
そこで幾田りらさんのアルバム
Sketchでした。
そのものズバリAnswerに
声明がありました。
自身の辿って来た道を
照らし合わせ
答えは見つからない
未完成なままでいい
という内容でしたが
全然だめです。
問いに答える姿勢は
謙虚ですが
その答えが
見つからない。
では
やはりだめでしょう。
ジェンダー平等と言っている時代に
そのような最初から出せる逃げの答えは
頂けません。
けれど
それでも一手打ったのはいいですよね。
ということで
ヨアソビと幾田りらさんは
セットで聴くべきだと
思ったし面白いですよね。
次のソロ作も聴いてみたいと思う
幾田りら。で
曲はAnswer。でした。
でも"いくら"は反則だよなぁ。
ヨアソビは2周目で
前回の夜に駆けるに続き
アイドル。
ビッグなシングルで
インパクトを残しました。
ヨアソビにとっても
勝負に出た楽曲でしょう。
たくさんのアイデア
が盛られた曲で
その歌唱センスは特筆ものです。
アニメの主題歌でもある
その詩ですが
アイドルを
批評するという
攻撃的な
内容になりました。
けれど
その対象は
ヨアソビ
そのものであり
若い世代が
毒を吐くことは
チャレンジでしたが
その問いかけに
対する答えは
出ませんでした。
アルバムも拝聴しましたが
そこでも見つからず。
メロディや構成の大元は
その大上段に振り上げた
問題に
アンサーはあるのか?
ということで
今回の話は
次回にも繋がります。
ヨアソビ。で
アイドル。でした。
もうすぐクリスマスということで
坂本龍一さんの
戦場のメリークリスマスを。
ぼくが
この曲に出会ったのは
中学生の頃でした。
YMO
を知り
掘り下げていって
ジャケ買いのような
感じだった。
聴いた瞬間
その美しさに
引き込まれました。
同名の映画も観て
思春期を
形成するのに
決定的でした。
そのメロディ
コード使いは
今までなかったもので
日本人で影響されていない
ミュージシャンは
いないと思う。
海外の方があまり
その色を出さないのも
畏敬の念が
あるからに思う。
そのオリエンタルな
旋律は
永遠に
残る
坂本龍一さんで
戦場のメリークリスマスでした。
今日は
今だに
ピンと来ないこと
という事で進めます
スウェードの
ビューティフル・ワンズという
曲なのですが
親友の
水田くんが
好きなバンドで
特に好きだった曲。
ビッグなシングルじゃないし
肩の力が抜けた演奏で
ファンの間でも
根強い人気を持つ。
高校生だった当時
その良さがあまり
分からず
ふーんという感じだった
どんなバンドでも
一曲は持つ
抜けのいい
エイトビートの
バンドサウンド。
言っている事は
わかるのですが
どうもしっくりこない。
センスないのかなと鑑みてしまいます
濃い音楽ばかり
好んで聴いているので
どこか物足りない。
そういう
重さがないから
いいんじゃないかという
人間的な
余裕の無さも
自分に感じてしまう。
エイトビートなんだよ
と言われても
今だにピンと来ない
スウェードの
ビューティフル・ワンズ。
でした。
今日の一日一曲は
ゆたーりとした感じで。
コレクティブ・ソウルの
ブリーズは
1994年に発表されました。
グランジバンドブームの
最中
出てきたサウンドは
程よくノイジーで
程よくメロディアスでした。
確かに
セカンドアルバムは売れたけど
地味だし
ぱっとしないんだけど
何故か30年経った今も
ずっと気になっている。
ぎこちないハードなリフが
続く中
歌になるととても流暢。
恐らくその
サウンドに
なる以前に
ハードロックをずっと歌い熟して来たんだろうなぁと
思わせる。
バンド野郎なんですよね。
このブリーズも
キャッチーなツボを
たくさん押さえてて
そのB級な感じが
堪らないです。
今もずっと
現役で活動していて
写真で見る限り
とても楽しそう。
プロ野球選手が
草野球で週末楽しく
仲間とプレイを楽しんで
いるみたいな感じで
英雄になって
短命に終わるよりも
こういう方が幸せなのかな。
なんて思ってしまう。
熱に浮かされたような
高邁な理想や信念よりも
ほどほどな人生を。
コレクティブ・ソウルの
ブリーズ。でした。