2022年10月22日土曜日

一日一曲「アンチェインド・メロディー / ライチャス・ブラザーズ」

今日はライチャス・ブラザーズの

アンチェインド・メロディーを。


Unchained Melody / The Righteous Brothers YouTubeより


ライチャス・ブラザーズはビル・メドレーと

ボビー・ハットフィールドの2人ユニットで

アンチェインド・メロディーは

ライチャス・ブラザーズ名義ですが

実際はボビー・ハットフィールドのソロ歌唱。


この曲はもともと

1955年に映画の劇中歌の為に制作されて

トッド・ダンカンさんによる歌唱が最初でした。

Unchained Melody / Todd Duncan YouTubeより

刑務所の中の映画で

Unchainedは解放、鎖につながれていない状態を意味しました。

アレックス・ノースさん作曲

ハイ・ザレットさん作詞で

恋人に会えない想いを表現したそうですが

よくこんな悲痛なメロディを紡ぎ出しましたよね。


なにかやはりこの頃の方が

想いがとても分厚い気がします。


アンチェインド・メロディーがすごいのはここからで

この曲は数々のミュージシャンにカバーされ

その録音の数は500に登るという。

その度にヒットして

世界で最も稼いだ楽曲の一つになったそうです。

ライチャス・ブラザーズもそのひとつにしか過ぎないんですね。すごい。。


1978年生まれのぼくが

この曲を知っているのは

1990年に公開され大ヒットした映画ゴースト/ニューヨークの幻で

再び映画の主題歌になったから。


切ない映画で想いが伝わるころ別れの時が来るという。


なんかこの世では真実の愛とは悲劇を意味するような気がしてならないのは

漫画や映画の見すぎでしょうか?



2022年10月21日金曜日

一日一曲「デイドリームビリーバー / ザ・モンキーズ」

今日はデイドリームビリーバー。

忌野清志郎さんの和訳も

ありますが

オリジナルのモンキーズのに挑戦してみようと思います。


Daydream Believer / The Monkees YouTubeより


1967年に発表され

ビルボード誌で4週に渡って第1位に輝き大ヒット。

その次の1位が

ビートルズのハローグッバイなのだから

陽気な時期だったのでしょうね。


けれどその幸せに陰りを感じるのは

60年代も後半に差し掛かり

ヒッピームーブメントの終わりを示唆しているのかも知れません。


恐らく主人公の寝坊助ジーンは夢に破れています。

詩に出てくる朝6時の目覚ましは現実です。

夢と引き換えに素敵な彼女を

手に入れたのでしょう。

これだけこの曲が受け入れられたのは

そのほろ苦さとそれゆえの

幸せをたくさんの人が

経験しているからではないでしょうか。

僕の友達にもいます。


まだ独身のぼくにとってはなんとも羨ましいかぎりです。


デイドリームビリーバーは

シャッフルと言う跳ねるテンポのリズムで

コードも少なく分かりやすい。

サビ前のコード使いが凝っていて

マスターしたいです。


僕らの時間にお金はかからない

でもベイビー実際いくらかかるのかな?


と、ここがいい。

これは大人の責任による覚悟ですよ。



2022年10月20日木曜日

一日一曲「ビューティフルデイ / キセル」

今日は京都の

キセルと言うバンドを。


辻村豪文(つじむらたけふみ)さんと

辻村友春さんの兄弟

2人組で

豪文さんは僕より2コ上、

友春さんは2コ下で

ほぼほぼ同世代。


宅録という

自宅の小さな部屋で演奏して録音するスタイルで

今では録音技術も進んでいて

機材も豊富でそんなに珍しくはないと思うけど、

そんな方の走りでした。


ぼくもそこから当時の相方とふたりで

始めたので彼らによく

自分をだぶらせてしまいます。


ぼくは野心的で誇大妄想、

それで相方にフラれ大失敗したのですが

彼らはとても自然体。

表現の方もそうで

とても落ち着いている。


団地の壁の色。

舗道の花壇の枯れ葉。


そんな景色から

メロディや歌詞を探す

佇まいは

行き急ぐぼくに

本来いた場所に戻してくれます。


ビューティフルデイは3拍子の

ゆったりした楽曲。

恋は叶わず

夢や願いも誰かのもの。

頭は半分ボケていて

でも太陽の陽射しが心地よく

そんな日々が愛おしい。


今ではそれが大事なんだと気付かせてくれます。


キセルのビューティフルデイでした。



2022年10月19日水曜日

一日一曲「新宝島 / サカナクション」

今日は以前から

歌わせて頂いている

サカナクションの新宝島。




北海道で1998年に結成された

ダッチマン

を2005年に

サカナクションに改名したところから始まりました。


新宝島は

すごくアイデア豊富な曲で

最初にシンセサイザーによる大きなリフ、

そして本編にもうひとつ特徴的なリフを

バックに歌う構成で

とても分かりやすい。

歌詞がキャッチ―で

丁寧に描くと

の丁寧を

って、いいね、っていいね

とSNSのいいね!

に聞こえるアイデアは誰が考えたのでしょう?

とても親しみやすいですよね。


コードが楽譜を起こした際気付いたのですが

ガンズアンドローゼズのドント・クライと

一緒なんですね。


作曲した山口さんはぼくと二つ違いで

同世代だなーと感じてしまいます。


ミュージックビデオも

すごくユーモアたっぷりで

洗練されていて

この曲を彼らの代表曲に押し上げました。


北海道は一度訪れたことがあって

その際路上ライブをしました。

路上パフォーマーが多くて層の厚さを感じたのを憶えています。

また行きたいなぁ。

サカナクションの新宝島。でした。



2022年10月18日火曜日

一日一曲「ちいさい秋みつけた / ボニージャックス」

今日は季節的にちょうどいい

ちいさい秋みつけたを。


ちいさい秋みつけた / Unkown YouTubeより


もともと1955年にNHKの特別番組のために

作られた楽曲で

作詞はサトウハチローさん。

作曲は中田喜直(なかだよしなお)さん。


中田さんは父に

早春賦を作曲した

中田章(なかだあきら)さんを

持っていて

音楽界のサラブレッドだったんですね。

タバコが嫌いで嫌煙活動を

していたり

君が代の詞を

書き直させてほしいなどと言ったりと

アジテーターだったみたいです。


すごくメロディが豊かで

どこか西洋の

妖しげな雰囲気がしますよね。

ミッシェル・ポルナレフを連想してしまいます。

Michel Polnareff / 愛のコレクション YouTubeより


1962年歌唱のボニージャックスによるものが

代表的なのですが

動画は詞が読みやすいものを選びました。


こうやって季節の曲が増えていくのはうれしいです。


ちいさい秋みつけた。

でした。



2022年10月17日月曜日

一日一曲「荒城の月 / Unkown」

今日はいつかやらないとなと

思いながらの

荒城(こうじょう)の月に挑戦しました。


荒城の月 / 小林一男 YouTubeより


1901年の曲で

日本で生まれた初めての西洋の歌。

土井晩翠(どいばんすい)さんが書いた詩を

滝廉太郎(たきれんたろう)さんが楽譜に落としました。


七五調の歌詞で


は・る・こ・う・ろ・う・の


の7文字の後に


は・な・の・え・ん


の5文字をセットで

それをずっと繰り返していく文法で

どうやら日本特有の文法みたいです。


今回楽譜に起こすに当たって

読み方が分からないし

意味も分からないし

コードも難しく

とても苦難でした。


とりあえず読めない言葉は全てひらがなで記入して

細かいコードが書けるように行間も広く取りました。


日本最古の西洋歌ともあり

日本の切なさというより悲しく荘厳な感じがしますよね。


今の日本のヒップホップも

もとを辿ればここから始まったと考えると奥深いです(ちょっと違うかな?)。


滝廉太郎さんの有名な曲はまだまだあるみたいので

また挑戦してみたいです。



2022年10月16日日曜日

一日一曲「ホワットエヴァー / オアシス」

オアシスは2周目で

曲はホワットエヴァー。


Whatever / Oasis YouTubeより


とても力強いく


おれは何にでもなれるんだ


と歌う曲は

そのままオアシスのイメージ

にもなりました。


同時代の

グランジミュージックの自己否定に対する

アンチテーゼの意味合いも強く


その正のメッセージは

当時無敵でした。


コードが特徴的で

ギターの6弦のうち

一番高い1,2弦を

ずっと押さえたまま

コードを変えていくという

技を使うことで

聴く方に

メロディを誘導することが出来ました。


ギターが下手でも

オリジナル曲が簡単に作れる技法で

僕も使っています。


メロディもとても豊かで

これが浮かんだ時は

さぞかし興奮したのではないでしょうか?


技術ではなく理論と

編集で作れた名曲だと思います。


オアシスのホワットエヴァーでした〜。