2022年9月3日土曜日

一日一曲「ナウ・アンド・フォーエバー / リチャード・マークス」

今日は大好きな曲、

リチャード・マークスの

ナウ・アンド・フォーエバー。


Now & Forever / Richard Marx YouTubeより


これが発表された当時

僕は中学2年生だったかな。

いじめからようやく脱出した後で

当時全く友達がいなかった。

それだけが原因ではないけどもう音楽にのめり込んで

ローカル放送で流れてたMTVを貪るように観てました。

まだMDも出てなかった時代にVHSに録画して

細かく編集して繋げてコレクトしていました。

この曲はド直球のラブソングで

勿論録画して何回も観ました。

ギター弾き語りで人生最良のパートナーの為に歌った歌。

恥ずかしいけどウットリしていました。


完璧なイントロ。珠玉のメロディ。


永遠に僕は君のもの。


という甘い内容でも


おびえているからこそ正気を保っていられる


という深い洞察による詩があるところが

やっぱり洋楽は違うよなと思わせてしまいます。


僕はC#m7-5という泣きのコードをよく4使うのですが

この曲で覚えたのかも。


甘いマスクとアコースティックギター。

どんな女性もイチコロですね。


リチャード・マークスのナウ・アンド・フォーエバー。

ぼくもそんなパートナーを早く見つけたいです。



2022年9月2日金曜日

一日一曲「どんなときも。 / 槇原敬之」

今回は槇原敬之さんのどんなときも。


どんなときも。/ 槇原敬之 YouTubeより


1991年に大ヒットした曲で槇原さんの代名詞。

等身大の迷える姿がたくさんの人に支持されました。


槇原さんの登場は

大江千里さん、KANさんなどのピアノ弾き語りの系譜に当たると思います。

高校生のころのデモテープが坂本龍一さんのラジオで取り上げられ、

高く評価された話は有名ですよね。


このどんなときも。もイントロがとても凝っていて

鳴った瞬間にこの曲だと分かります。


この曲のサビが浮かんだときその

どんなときも

というフレーズが捻りがなく

ダサいんじゃないかと危惧されたそうですが

その気取りのなさがこの曲の持ち味ですよね。


タイトルの”どんなときも”のあとに。をつけるのもユニークで

温かみがあります。

偶然ですが僕も自分の曲でタイトルの後に。を付けたことがあります。


サビのコーラスが切なくて

一つの音程が変わらずずっと連動しているのが

とてもドラマチック。


でも実はあの苦しそうに歌う声が最大の魅力のような気がします。

どんなときも。。でした。



一日一曲「サンデイ・モーニング / マルーン5」

今回はマルーン5。

アルバムを買おうとは全く思わないですけど

たまにラジオで流れると

すごくいいフィーリングです。


批判的な向きもありますが

彼らの楽曲はそういう音楽だと思うのです。


すごく昔に

このブログでも取り上げましたが


パトレイバーと押井守


女の子が

おーる、あーい、にー ♪

と口ずさむと

その瞬間何かを共有してしまう

彼らの音楽には

そんなパワーを感じてしまいます。


僕は40の半ばで

もうなかなかヒットチャートを追いかけることが

厳しくなってきているのですが

今の10代の子達にとっては

ヒットチャートが音楽で

音楽に詳しくなくても

口ずさむことができる。


それが音楽の本来持っているパワーではないでしょうか。


僕も経験を積んだ分

上から目線で音楽を眺める瞬間があります。

それでは駄目ですよね。


この休日感を演出してくれる

サンデー・モーニングは


Sunday Morning / Maroon5 YouTubeより


2003年発表でこの曲が収録されたアルバムは1000万枚

を超える大ヒット。


ヒットソング以上に彼らの代表曲になりました。


コードは循環コード(3つ4つのコードを延々と繰り返す手法。最近覚えました!)で

裏拍リズムのソウルフルなナンバー。


世の中が不安だけど

恋人といる間は忘れてしまうんだ


という内容が

今の世の中の気分を示唆している気がします。


歳を取ると眉間にしわ寄せて音楽を聴いてしまいがちですが

この曲のような感覚はとても大事ですよね。


マルーン5。でした。



2022年9月1日木曜日

一日一曲「大きな古時計 / Unknown」

濃い内容が続きましたので

箸休めの意味も込めて

大きな古時計。

日本で有名なのはもちろん平井堅さんの歌唱によるものですが

なんとジョニー・キャッシュのものがあったのでそちらを。


My Grandfathers Clock / Jhonny Cash YouTubeより


もともとはヘンリー・クレイ・ワークさん作詞作曲で

1876年に発表されたアメリカのポピュラーソング。


イギリスのジェンキンスという兄弟をモデルにした

実話で

おじいさんが亡くなった日に時計も止まったという

切ない内容で

機械にも心があるという

日本人にも受け入れやすい感性だと思います。


日本でここまで有名になったのは

保富康午(ほとみこうご)さんの訳詞によるものが

NHKみんなのうたで放送されたから。


幼心に孤独な人生の最期を教えられました。


コード使いが面白くて

歌いだしからずっと目まぐるしくコードが変わっていくのですが


百年休まずにチクタクチクタク おじいさんといっしょにチクタクチクタク


のところはずっと同じコード。

曲調もリズミカルで

まるで時計の針を刻んでいるよう。


ギターで作曲したのでしょうか。とても弾き易いです。


世の中の不思議な現象をとても愛らしく表現した曲だと思います。


大きな古時計。でした。



2022年8月31日水曜日

一日一曲「エクレア / 岡崎体育」

今日は岡崎体育さんのエクレアを取り上げたいと思います。


エクレア / ポテト探検隊 YouTubeより


オアシスのドント・ルック・バック・イン・アンガーを

そのまま日本語でカバーしたような

明日なき者の主題歌のような曲です。


やれるとこまでやろう


という歌詞が好きで

僕も自分の曲で少し拝借しました。


凄くいい曲だとは思うのですが

物足り無さを感じます。


オアシス同様何かしらの熱いメッセージを感じますが

僕はその詩に

社会的な動機の不在

を感じました。


彼に限らずイギリスの音楽を日本語で起こす時

必ずこの壁にぶち当たります。


僕もご多分に漏れずで

20代、とても真摯で誠実なメロディとコードは

浮かんだのですが

それに見合う詩が見つかりませんでした。


その答えの一つが社会的な立場でした。

別の曲ですが

以前紹介したオアシスのロックンロール・スターが

田口英on飛来号 「ロック'ン'ロール・スター / オアシス」

なぜ優れているかって

俺は今日はスターなんだと

歌ったときそこにはハローワークに通う姿があるからです。

事実としての立場。


大久保のファミマでエクレア買ってきて


となんとか説得力を持たしているし

ニートというテーマもある。

けれどニートというのはいずれ卒業するものであって

そこにはメッセージはありません。


これは日本人の音楽自体の問題だと思っています。

飽くなき理想への確かな根拠。


僕もそれを探すのに大変です。


岡崎体育さんは作詞家としてすごいなと感じるし

自己プロデュースもすごく上手い。


キャラクターとしてそういう音楽なんだと

言える事も出来ますが

それでは継続性がないように思います。


今回は普段考えていることを

なんとか吐露する形で紡いでみました。

岡崎体育さんのエクレア。

同じ兵庫県西宮市出身です。



2022年8月29日月曜日

一日一曲「スタック・イン・ア・モーメント / U2」

U2は2周目で

前回のオーディナリーラブ

田口英on飛来号 U2 / Ordinary Love

に引き続きスタック・イン・ア・モーメント。


Stuck In A Moment You Can't Get Out Of / U2 YouTubeより


ボノの親友、

インエクセスのボーカル、マイケル・ハッチェンスの

死に向かいあった詩で

とても切ない、痛みに満ちた内容となっています。


友達、そして立ち直ることがテーマで

大好きな曲です。


かねてからU2の曲を日本語で歌いたいという想いから

日本語でカバーもしました。


刹那に捕らわれて / 田口英 YouTubeより


この世の何も怖くない

ただ独りで口ずさむメロディが欲しいだけ


というラインから


そうは言うけどその様はどうしたの

しっかりしろよ


という叱咤。

決して自分を騙すなと

U2の、ボノの熱い想いを感じます。


シンプルな曲ですが

ギターで弾くのが難しく

ピアノから生まれたのだと思います。


明けない夜はない。

U2のスタック・イン・ア・モーメント。でした。



一日一曲「千年メダル / ザ・ハイロウズ」

僕は中学校のころ

いじめられっ子で

まぁ、それはどうでもいいのですが

そのいじめっ子グループの連中が

近所のボーリング場の中の

公衆電話ボックスみたいなカラオケボックスで

ブルーハーツのリンダリンダを楽しそうに


リンダリンダ / THE BLUE HEARTS YouTubeより


歌っていて、

それがトラウマで

ブルーハーツはそういう連中の音楽だと認識して以来

苦手でもっと言えば嫌いでした。

そのとばっちりでハイロウズもクロマニヨンズも

アレルギーを発症してしまいます。


けれど作る作品は素晴らしく

特にこの千年メダルは傑作だと思います。


千年メダル / The HIGH-LOWS YouTubeより


例えば千年じや足りないか

できるだけ長生きするから

君がメダルを受け取ってくれないか


というストレートな熱い想いを乗せて

小学生でもわかる

こんな詩をなぜ書けるのでしょう。


甲本ヒロトさん作詞作曲で

リンダリンダもそうだけど

あんたにはそれが歌えていいよな

という羨望を覚えてしまいます。


コードもほぼほぼメジャーコードだけで

誰でも作れるんじゃないだろうかと

錯覚してしまいます。


今でもやはり苦手なのですが

その謎はまだ解明されていなく

あまり考えないようにしています。

けれど彼らはそんな僕も受け入れてくれる、

そんな懐を感じます。

ハイロウズでした。



2022年8月28日日曜日

一日一曲「Stay(I Missed You) / リサ・ローブ」

リサ・ローブのステイは1994年発表で


Stay(I missed you) / Lisa Loeb and Nine Stories YouTubeより


レコード契約していないにも関わらず全米ナンバーワンになりました。


終わった恋を回顧する失恋歌で

傷つけたのはわたしで

振ったのもわたしの方。

そして失ったのもわたしのほうだった。


という大人になれない独りよがりな想いが綴られています。

この永遠の子供という感覚がリアルで

僕たち団塊ジュニアの世代にはとても刺さります。


幸せというものが用意されていて

みんな幸せになれると思っている

という徹底的な勘違いは

いつまでつづくのでしょうか。


映画リアリティ・バイツの挿入曲になった曲で

アメリカで言うジェネレーションXの世代のBGMでもあります。


add9やsus4といったおしゃれなコードをたくさん使用していますが

ふんわりぼやかしたわけではなく

しっかり熟慮された構成だと思います。


あなたは言う わたしは自分の聞きたいことしか耳を貸さないと


というクレバーな

詩は日本ではあまり見受けられないですよね。


この曲を聴くと

歌というのは慰めるものである

という言葉を思い出します。


リサ・ローブのステイでした。