家族の風景は
2002年発表で
当時の相方が好きな曲でした。
90年代の理想が
見事に砕け散り
焼野原の中に生えた一本で
そのあとの20年間を見事に
覆いつくしてしまいました。
まだ僕もバンドサウンドで
勝負しようとしていた時期で
イントロのアコースティックギターのアルペジオは
衝撃でした。
地元西宮のドン・キホーテで初めて聴いた時のことを
今でもはっきり憶えています。
永積タカシさんは兄と同い年で
この世代の方は
受験戦争まっしぐらを経験されていて
心が燃えてしまった後のような印象があります。
すごくいい曲なのですが
理想に燃えている自分としては
あまり積極的に聴かないようにしてきました。
ほぼほぼ4つのコードだけで
構成されていて
サビなるものがありません。
この辺りも新しかったし
今ではスタンダードになっています。
特筆すべきは歌詞で
キッチンにはハイライトとウィスキーグラス
と言う
普段身近にあるものを
見つめることで
大人になりきれないひとりぼっちの抜け殻のような感覚を演出しました。
みんな真似しましたし僕も真似しました。
影響力が大きく
00年代の
ゆとり世代の人たちにとっては
ひとつの指針になっているような気がします。
そう言えばぼくもここから始めたんだよなぁ。
ハナレグミの家族の風景。でした。
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