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2022年10月2日日曜日

一日一曲「家族の風景 / ハナレグミ」

ハナレグミの

家族の風景は




2002年発表で

当時の相方が好きな曲でした。

90年代の理想が

見事に砕け散り

焼野原の中に生えた一本で

そのあとの20年間を見事に

覆いつくしてしまいました。

まだ僕もバンドサウンドで

勝負しようとしていた時期で

イントロのアコースティックギターのアルペジオは

衝撃でした。

地元西宮のドン・キホーテで初めて聴いた時のことを

今でもはっきり憶えています。


永積タカシさんは兄と同い年で

この世代の方は

受験戦争まっしぐらを経験されていて

心が燃えてしまった後のような印象があります。


すごくいい曲なのですが

理想に燃えている自分としては

あまり積極的に聴かないようにしてきました。


ほぼほぼ4つのコードだけで

構成されていて

サビなるものがありません。

この辺りも新しかったし

今ではスタンダードになっています。

特筆すべきは歌詞で


キッチンにはハイライトとウィスキーグラス


と言う

普段身近にあるものを

見つめることで

大人になりきれないひとりぼっちの抜け殻のような感覚を演出しました。

みんな真似しましたし僕も真似しました。


影響力が大きく

00年代の

ゆとり世代の人たちにとっては

ひとつの指針になっているような気がします。


そう言えばぼくもここから始めたんだよなぁ。


ハナレグミの家族の風景。でした。


2022年10月1日土曜日

一日一曲「ムーンライト伝説 / DALI」

今日は美少女戦士セーラームーンの

主題歌、ムーンライト伝説。


ムーンライト伝説 / DALI YouTubeより


なにかと

パクリだなんだでいわくつきの本曲。


1992年発表で

当時メディアミックスが始まったばかりで

その一つだった

セーラームーン。

企画は大ヒットして

ここくらいから女の人の時代が始まった気がします。


昭和歌謡を取り入れたのも画期的で

アニメソングと言えば情念

というのも定番になりました。


男の子のヒーローは実写で

女の子の憧れは

アニメーションというのも

単に時代だけの所為ではないような気がします。


すごくコードの数が少なくて

4つのコードで回せます。


曲というのは

コードが少ない方が

強いインパクトを残せるし

思い出しやすいのではないでしょうか。


歌っても

聴いても

少し照れくさいですが

ウケたらいいなぁ。


美少女戦士セーラームーンの主題歌、

ムーンライト伝説でした。



2022年9月29日木曜日

一日一曲「LOVE LOVE SHOW / THE YELLOW MONKEY」

今日はTHE YELLOW MONKEYの

LOVE LOVE SHOW。


LOVE LOVE SHOW / THE YELLOW MONKEY YouTubeより


1988年に結成した彼らは

90年代の日本のバンドを代表する

存在になりました。


賛否が多く

それはそれだけ語るに値することを意味します。


コンセプトを大事にするバンドで

それが却って

楽曲のインパクトを消している節があるような気がしてなりません。


ですがその演奏力、パフォーマンスが

圧倒的な存在として導いています。


彼らは俗に言う

ユーチューバーなることを一切しません。

曲の中では砕けますが

タレント活動のようなこともしません。


世の中にはスターというものがあって

それが正解というわけではないのですが

そういう存在が必要です。


僕はアルバムをちゃんと聴いたことがないし

彼らの音楽もほとんど聴きません。


しかし、そういうアティチュードは褒め称えるべきではないでしょうか。


LOVE LOVE SHOWは歌詞の所為で

コミックソングの印象を

受けますが

とてもよく出来ていて

メロディも豊か

コードも吟味されています。

アコ-スティックギター一本でもすごく魅力的に演奏できます。


ぼくがユーチューバー的なアプローチを敬遠しているのも

彼らの影響かもしれません。


THE YELLOW MONKEYのLOVE LOVE SHOWでした。



一日一曲「スターフルーツサーフライダー / コーネリアス」

今日はコーネリアスさんの

スターフルーツサーフライダー。


STAR FRUITS SURF RIDER / Cornelius YouTubeより


ドラムンベースという今の若い人たちには

馴染みのない音楽的技法に

日本語詞を乗せる

当時画期的だった本曲。


リズムや構成などに特化した人で

メロディや歌詞に関してはどっちかって言うとスルーな人です。


けれど数々のトライヤルがJ-ポップの礎になりました。


例の障碍者いじめの件が有名ですが

正直な感想を言うと


そんなん言われなあかんのやー


でした。

20代そこそこの発言を取り沙汰され

さも自分には身の覚えのないように非難する。

間違いなくそれは暴力です。


擁護するつもりはないですけど。


ただこの曲のPVもまだ上げていないところを見ると

後手後手に回っているのは事実。


品行方正な態度が裏目に出ているのかも知れませんね。


コードは2個しかないのだけれど

こういう曲を

アコースティックギター一本で

魅力的に弾けたらいいですよね。


僕が初めてデモテープを作ったのを

先輩ミュージシャンに

聴いてもらった時に


いい意味でコーネリアスみたい


と言われた時

嬉しかったのを憶えています。


この世代(一応ぼくもそうですが)の人たちも今曲がり角に来ているのかも。


コーネリアスさんでスターフルーツサーフライダー。でした。



2022年9月28日水曜日

一日一曲「ファイトフォーユアライト / ビースティボーイズ」

今日はヒップホップに

全面的に挑戦!

彼らがヒップホップなのかどうか異論はあると思いますが

ビースティボーイズで

ファイトフォーユアライト。


(You Gotta)Fight For Your Right(To Party)  YouTubeより


このタイトルがごちゃごちゃして

覚えづらいタイトルの所為で

日本人はみんな脱落していきます。

従来のキャッチ―さと

無縁であるところもヒップホップ所以なのでしょう。


パワーコード(コードの5弦と6弦だけを弾く技法)で構成された

バックサウンドに語りを叫び気味に

乗せるヒップホップの定番を作った本曲。


面白いのがU2のヨシュア・ツリーと同時期に

発表されたんですよね。


かたやいぶし銀のモノトーンのバンドサウンド。

そして彼らはラジカセをバックに叫びまくりました。


全てが正論の今の日本に

必要なのは

アイロニーなしの心のこもった思いやりではなく

大真面目にふざける

そんな態度です。


ビースティボーイズのファイトフォーユアライトでした。



2022年9月27日火曜日

一日一曲「愛の奇跡 / ヒデとロザンナ」

僕の名前

田口英のヒデは

このヒデとロザンナから来ています。

母親が大ファンで名付けたそう。

音楽友達に生まれる前から

音楽活動が始まっていたんですねと言われ

なるほどと同時に素敵なことを言うなぁと。

愛の奇跡は




もう幼い頃から刷り込まれるように聴かされていて

覚えてしまいました。

路上ライブでは

以前から歌っていて

やはり年配の女性に受けがいい。


ロザンナさんはイタリアの方で

なるほど曲もヨーロッパな感じ。

後に二人は結婚しますが

ヒデは1990年に47の歳で逝去。


それでも夫はヒデだけという

ロザンナさんの真実一路な生き方が

みんなに愛される理由なのかなぁ。


女性という生き物がまだ全然分からなく

どう結ばれたら幸せなのでしょうか。


コード使いが洗練されていて

じっくり時間をかけて作られたような気がします。


この一日一曲も

もうすぐ5か月が経ち

こういう曲でも割かし早く対応して

弾けるようになったのでうれしいです。


ヒデとロザンナの愛の奇跡でした。


2022年9月26日月曜日

一日一曲「セラピー? / ストーリーズ」

今日はちょっと

趣向が違いまして

セラピー?というバンドで曲はストーリーズ。


Stories / Therapy? YouTubeより


恐らく日本の方は誰も知らないかも知れません。

1989年に結成されたアイルランドのバンドで

紛らわしいのがブリットポップと

時期が重なっている為

そういう目(どういう目だ)で見てしまった。


チャーチ・オブ・ノイズという曲が一番有名だと思うのですが

Church Of Noise / Therapy? YouTubeより

すごくポップでいい曲だけど

正直売れないだろうなーと

1998年当時冷めた目で見つめていました。


しかし最近気になったので

YouTubeで検索したら

あまりのすごさにあちゃーでした。

ぼくもまだ10代だったんです。仕方がない。


兎に角スティングが認めるほどドラムが凄まじい。

そしてソングライティングもすごくいい。

ぼくにとってちょっとこれは開眼です。


僕がヨーロッパを見捨てた20年間もずっと

活動を続けていて

もう敬服してしまいました。


あまりにもマイナーな為

ちゃんとした和訳を見つけることができませんでしたが

もういい詩しかない

と決めつけてしまえるほど

演奏力、発想力が素晴らしい。


ストーリーズは

マイナーコードを基調とした

アイルランド人らしいメロディアスな旋律。

そしていきなり関係ないギターリフ。

これが堪らない。


多分かっこいいことに拒否反応を

起こしているフロントマン。

只物ではありません。


今、日本で歌っても誰も知らないだろうから

暫くは様子見です。


そんな感じで

今回は懺悔の意味合いも含めて

セラピー?のストーリーズを紹介しました。


滅茶苦茶恰好いいけど

これは売れないぞ。



2022年9月25日日曜日

一日一曲「ネバーエンディング・ストーリー / リマール」

今日の一日一曲は

メロディがとても幻想的な曲、

ネバーエンディング・ストーリー.。


The Neverending Story / Limahl YouTubeより


同名の映画の主題歌で

ジョルジオ・モルダーさん作曲。

タイトル同様

ゆっくり現れゆっくり消えていく。


想像力豊かで

言うなればファンタジー。


リアリズムが重要視されがちですが

こういう曲はもっと

あってもいいのかなと思います。


ヨーロッパ圏でヒット。

日本でも映画が公開され馴染み深い。


七尾旅人さんのこの曲も

コーナー / 七尾旅人 YouTubeより

ここから来てると思います。


所謂普通のコードしか使っていないのですが

Aメロからサビに移る際

テンションが下がる感じが見事で

循環コード(3つ4つのコードを繰り返す手法)では

表せません。


この曲にしか出せない雰囲気があって

映画を見たことがない

今の子たちにも分かるんじゃないかなぁ。


リマールのネバーエンディング・ストーリー。でした。



2022年9月24日土曜日

一日一曲「トコトンで行こう! / ウルフルズ」

今日の一日一曲は

ウルフルズ。

曲はトコトンで行こう!。


トコトンで行こう! / ウルフルズ YouTubeより


1988年に結成して1992年に

東芝EMIから異例の速さでCDデビュー。

1996年にはミリオンセールとなるアルバム・バンザイを発表。

と、トントン拍子な経歴ですが

ウルフルズ以前にたくさん経験を積んでいるような気がします。


音もヴィジュアルもすごく洗練されているバンドで

このトコトンで行こう!も当時

撮影技術が話題になりました。


関西人であることを前面に出し

キャラクターをはっきり

させたのも成功の要因です。


こういう事を言うとめちゃくちゃ怒られるかも知れませんが

激動の90年代の最中

うまいことやったなと。


バカな振りをしていますが

戦略的な頭のいい人たちだと思います。


また90年代初頭

大阪のアメリカ村という

若者のファッション街が旺盛を極めていた頃で


彼らもとてもお洒落でした。

もしかしたらそこに垢抜けていた秘訣が

隠されているのかな?


面白い曲で

ほぼメジャー(明るい)コードの7thしか使っておらず

マイナー(暗い)コードは皆無。


ソウルフルな楽曲はぼくも作ってみたいので勉強になります。


なぜこんなにキャッチ―な曲ばかり作れるのでしょうか?


実は彼らも宅録(自宅で録音する)から始まったんじゃないのかなぁ。


謎の多いバンドです。


ウルフルズでトコトンで行こう!でした。



2022年9月23日金曜日

一日一曲「シャイニング・ライト / アッシュ」

アッシュはそんなに熱心に

聴いてきた訳ではありません。

けれどこのシャイニング・ライトだけは別で

何回も聴きました。




ノエル・ギャラガーも唸る佳曲で

魔法のような旋律があります。


1990年代、空前のブリットポップ旋風の中

結成した北アイルランド出身の彼ら。

瑞々しいメロディが売りで

何故か大御所ばかりに好かれます。

学生バンドの先駆けで

スーパーカーなどは

やられた

と思ったと公言しています。

メンバーがぼくと1つぐらいしか変わらないのですが

あまり親近感はなく

どっちかって言うと羨ましい。。。

若く成功し

甘いマスクで

一時期美人のお姉ぇさんが

横でギター弾いてたり。

こちらはダスキンでずっと

害虫駆除してましたよ。えぇ。


シャイニング・ライトは

メジャーとマイナーだけで構成された曲で

和訳が見つからず

歌詞は残念ながら分かりません。


全英8位をマークした

生まれながらの成功が約束された曲でした。

こういうバンドが

一度も休止することなく現在に至るところが

ヨーロッパの凄さだと思います。


アッシュでシャイニング・ライト。でした。