ザ・スミスは
好きなバンドで
ヴォーカリストの
スティーブン・パトリック・モリッシーには
憧れというか
その内省的な生い立ちには
おこがましくも自分を投影してしまいます。
ギタリストのジョニー・マーに誘われるまで
両親と一緒に住んでいる
所謂引きこもりで
成功しても惨めだった
過去の自分を忘れられない。
そんな大人になれなさを引きずっている様は
他人事とは思えません。
80年代、
そんなに輝かしいセ―ルスを残したわけでもなく
解散した後も世界中で支持され
特にイギリスでは圧倒的に
信用されているのは
彼の誠実さ故だと思います。
僕はジス・チャーミング・マンの
This Charming Man / The Smiths YouTubeより
歌詞が大好きで
貧しい少年に
素敵な紳士が現れて
夢の世界に
連れてもらえたと思ったら
また現実の世界に突き落とされる
様を描いたもの。
滑り出しの
丘の中腹にパンクした自転車
一台ぽつんとうち捨てられてる
まだ僕はちゃんと男になっていないのかな
つていうラインの
パンクした自転車に未熟な自分を
投影するのも見事だし
これだけで映像が鮮明に浮かぶのも凄くて
僕はいつも参考にしています。
コードもsus2(サスツー)やsus4(サスフォー)といった
普通のコードをちょっと崩した
ものが採用されていて
ちょっと気怠い感じが生まれて
こちらも参考にしています。
シャッフルという
跳ねるリズムもこの曲で初めて知りました。
虚無感なるものを教えてもらった
思春期バンド
ザ・スミスのジス・チャーミング・マン。でした。