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2023年1月2日月曜日

一日一曲「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア / 大村憲司」

今日は

先日取り上げたばかりの

2週目、

大村憲司さんで

曲はボブ・ディランのカバー

天国への扉


ぼくはギタリストですが

専ら曲を作る為に

使っていて

所謂ギターソロなるものが弾けません。


ぼくの傾向として

苦手なものには

蓋をする習性があり

エレキギターも

ずっとスルーしてきました。


けれど最近リズムに

開眼したので

ギターの音色を聴くようになりました。


その中で出逢ったのが

大村憲司さんであり

村上"ポンタ"秀一さん言うところの

世界一のギタリスト。


大変僭越でおこがましくもありますが

ぼくもその評価には賛成です。


この動画を

繰り返しながら

見ていくうちに

その悲しみに

ズブズブと嵌っていきます。


これをカバーと呼ぶのでしょう。


彼が亡くなった時

多くのミュージシャン

特に女性のアーティストが困ったそうです。


矢野顕子さん、大貫妙子さん。


悲しいよりも。。

もちろん悲しいのですが

それよりも

困ったとは

すごい思われ方ですよね。


ミュージシャンとして

これ以上の評価があるでしょうか?


ぼくは新参者ですけれど

これは後世に伝えていかないとなと

いう思いです。


もちろん、

ボブ・ディランによる

曲も素晴らしく


わたしも天国に行かせてもらえませんか?


という

人間らしい

滑稽な

渇望が

堪りませんよね。


コードも3つで

シンプルなので

歌詞がダイレクトに

伝わってきます。


大村さんの

厳しいけれど謙虚な

表情を見ていると

自分はまだまだ小僧なんだなと

律する気持ちになります。


大村憲司さんによる

ディランの天国への扉。でした。




2022年12月22日木曜日

一日一曲「竹田の子守唄 / 赤い鳥」

昨日に引き続き

赤い鳥。

曲は竹田の子守唄。


竹田の子守唄 / 赤い鳥 YouTubeより


被差別者の心情を描いた

本作を取り上げようか

迷いましたが、

昨日のポンタさんに続いて

大村憲司さんのことを

書きたかったので選びました。


大村さんも同郷兵庫県神戸市生まれ。

僕が彼のことに気づいたのは

つい最近ですが

中学生の頃夢中で聴いていた

YMOのギターが大村さんだったり

知らず知らずにずっと聞いていました。


僕の生まれでもある

兵庫県の西宮や神戸は

恵まれた地域で

裕福な家庭が多かった。


そういう意味で故郷に錦を飾って

名を挙げてやるという意味での

ハングリー精神みたいなものは

土地柄で持ち合わせにくいように思われます。


大村さんも例外ではないと思います。


ギタリストを目指していた高野寛さんが

大村さんのプレイを目の当たりにしたとき

閉口してしまい、

ソングライターに転向されたそうです。


1998年に49歳の若さで逝去された

ことを知った時は

才能と命は両立しないものなんだなと

思いました。


竹田の子守唄は

"たけた"と発音し

京都の地名らしいです。

"子守唄"も守り子唄の意で

子供を寝かしつけるのではなく

子供が奉公に向かう唄。


盆が来たとてなにうれしかろ


という詩が

働きに向かう子供の心情だと

思うと胸が痛みますよね。


部落の歌が

兵庫県の神戸という

比較的裕福な

生まれの人たちから

掘り起こされ

発信されたというのが

歴史を見るというか

言わずもがなという感じです。


亡くなられたけど

音は残っているので

大村さんのギターを聴いて

静かな夜を過ごしたいです。


赤い鳥の竹田の子守唄。でした。