おしゃれ。
秋です。オーナーさまの配慮が窺えます。
今日は寺尾紗穂さん。
曲は楕円の夢。
寺尾紗穂さんは
一度長野市に観に行かせてもらったことがあって
色々学びました。
その一つに声と楽器で
音域のハイからローの
幅を作るというのがあって
正直唸りました。
やっぱりヒットソングを書く人は違うなぁと。
MCが印象的で
この楕円の夢の時、
円というのは答えだけれど
ちょっと違う形の円を探すのが大事なんじゃないか
と仰られてて
そのとおりだと。
照明が控えめで
ピアノに彼女の顔が写っているのがこちらから見えました。
それも計算だとしたらとんでもないなぁ。
帰りに空を見上げたら満月で
そのMCを思い出しました。
ぼくにはこの曲のような
超越した諦念
という概念を表せない。
けれど最近は
それでいいのだと思うようにしています。
女性には女性の、
男には男でしか描けないものが
間違いなくある。
楕円の夢は
大貫妙子さんの突然の贈り物を下地に
したような曲です。
コードが7thを使わず
基本的にメジャーとマイナーだけ。
巷にはとりあえず7thを使っとけー
という曲が氾濫していて
あえて名前は出しませんが
音がいい悪いという以前に
今もう一度コード使いを検証する時期が
来ているのではないでしょうか。
この曲は
そのような事を教えてくれます。
寺尾紗穂さんの楕円の夢。でした。
今日の一日一曲は
イギリスはマンチェスターのThe 1975。
曲はBe My Mistake。
Be My Mistake / The 1975 YouTubeより
The 1975は好きなバンドで
このBe My Mistakeが収録されているアルバム
ネット上の人間関係についての簡単な調査
も買いました。
音もいいし曲もいい。
詩も深みがあって最近では珍しいバンドだと思いました。
僕は毎日自転車で
スマホをかごに入れこの曲を流しながら
買い物に行くのが日課になっています。
罪悪感についての歌で
切ないとかウキウキするという2次元的なものより
しーんと我に返る感じです。
オリジナリティに満ちていて
こんな曲は滅多にお目にかかれません。
今一番要注目のバンドではないでしょうか。
ギター弾き語りの
オーソドックスな曲なのですが
スタッカートという跳ねるリズムを基調にすることで
現代らしい新鮮な印象を与えます。
すごくシリアスなのですが
同時にとてもエロティックであり
フロントマンのマット・ヒーリーの
抜群のセンスが光ります。
コードも洗練されていて
練習して女の子の前で歌いたいものです。
The 1975のBe My Mistakeでした。
今日は白馬村にゆかりの深い
スキマスイッチ。
曲は代表曲、奏(かなで)。
スキマスイッチのメンバー
常田真太郎さんは
名古屋県出身ですが
幼い頃から白馬村に慣れ親しんでいて
その思いから自身プロデュースのサッカーグラウンドを村にオープンするなど
されています。
スキマスイッチのおふたりとぼくは同じ1978年生まれで
なんかもう、あー、
という感じです。
スキマスイッチは2003年デビューの00年代アーティスト。
このころ僕はユニットブルジョアジーを正式に
起動させたところで
3回だけライブを行いました。
そういう意味では僕も
00年代アーティストなんですね。。
その翌年にはその相方に捨てられたけど。。
奏(かなで)は言葉数の少ない
近年では珍しい曲。
そんなに目立つ内容の歌詞ではありませんが
2人の意見が対立したら
どちらの意見も捨てて
新しい案を探す、といった
エピソードからも
すごく大事に作っているのが分かります。
特筆すべきはやっぱり
コードで
7thを多用していますが
単におしゃれにぼやかすといった指向ではなく
吟味されて使われているのが
みんなに愛されている秘訣だと思います。
日本のヒット曲はコード使いがキーに
なっているんじゃないかと
気付いた曲で
それ以来ぼくも意識するようになりました。
サビで明るく広がるのではなく
ズンと落ちる構成は
同じ音楽を聴いてきたんだなと思わせます。
常田さんは見れば見るほど白馬村な顔をしています。
明記されてはいませんが
住まれているんじゃないのかな?
スキマスイッチで奏(かなで)。でした。
今日はイギリスの社会現象にもなった音楽ムーブメント
ブリットポップの雄、パルプ。
曲は代表曲コモン・ピープル。
Common People / Pulp YouTubeより
このコモン・ピープルが収録された
ディファレント・クラスは
おそらくこの先再評価され
とても重要な位置を占めるアルバムになるような気がします。
今回楽譜に起こすに当たって
和訳を泳げ!対訳くんから読ませてもらったのですが
もう中産階級への怒りの嵐の羅列。
痛快でした。
当時イギリスの政党をも
ひっくり返したんだから
すごいムーブメントです。
さすがイギリス人。
けれど階級組織は今日本でも着々と進められていると聞きます。
そんな中自分には何が出来るだろうかと思いますが
そんなには悲観していません。
コモン・ピープルはコードが4つだけ!
こちらも痛快です。
この曲のサビが
主語を変えるだけで意味が全く変わってしまうという
詩で
なるほど、勉強になりました。
この曲でボーカルのジャーヴィス・コッカ―は大きな花火を打ち上げました。
下積みの長い花火。
時にはとんでもないことをしないといけない、ということで
謙虚な気持ちになると言っていたのはU2のボノです。
ぼくも大きな花火を用意しないとなぁ。
パルプのコモン・ピープル。でした。
今日は荻野目洋子さんの
ダンシングヒーローを楽譜に起こします。
1984年に荻野目洋子としてデビューした彼女は
もともと幼い頃から芸能活動をしていた
下積みの長いベテランでした。
2年目に大ヒットした
このダンシング・ヒーロー。
ペット・ショップ・ボーイズを模した
そのサウンドは受けに受けました。
実は昨日紹介した頭脳警察のアルバムに参加するなど
とてもアンダーグラウンドに精通していて
玄人にも好かれる存在。
個人的に
アニメみゆきのヒロイン役に抜擢されていたのが嬉しい。。
ダンシング・ヒーローはもともとイギリスのヒット曲で
それに日本語詞を付けましたがそれに関しては特筆するところはありません。
でもコード使いがよく出来ていてこれはギター映えがいいかも。
荻野目洋子さんのダンシング・ヒーロー。でした。
しかしアングラな名前だなぁ。。
今日の一日一曲は久しぶりの勉強回です。
楽譜に起こすのは頭脳警察(ずのうけいさつ)。
曲は
YouTubeのライブ動画が鮮烈だった
ブラッド・ブラッド・ブラッドを選びました。
ブラッド・ブラッド・ブラッド / 頭脳警察 YouTubeより
1969年に結成されたバンドで
ダサくてもいいからオリジナリティに満ち、自信を持って演奏できる
ことを掲げた。
文にすると稚拙な感がありますが
これは音楽をするに当たってとても大事なことで
ただ演奏が上手くて
人前に出るのも慣れてて
という方が多いのですが
表現とは自分を曝け出すことを意味し、
おっかないぐらい緊張するくらいが僕は丁度いいと思います。
ブラッド・ブラッド・ブラッドはアルバムの先陣を切る
爽快な曲で
アングラな想いをマイルドに表現しています。
現代にも通用するというか
今にピッタリの歌詞で
お上への当てつけ。
面白い曲で会社の上司への不満とも取れます。
思うのですが
アンダーグラウンドの本質ってそういうことなんじゃないかなと。
面と向かって言うとやり込められてしまうから
別のところで罵る。
と言うと馬鹿みたいですが
外部に別の場所を作りそこから変化を施す
という。
頭脳警察はフランク・ザッパの曲名から名付けられ
1969年当時
ライブハウスなんてほぼ無かったでしょうし
そういう幹を作ってくれたのだから
感謝しかないです。
ブラッド・ブラッド・ブラッドはAマイナーを基調としたテンポが速く攻撃的な曲。
僕も次回作で攻撃的な曲を用意しているのですが
まだ機が熟していません。
いい曲にするので楽しみにしていて下さい。
今日は路上ライブの大先輩
コブクロを取り上げます。
曲はここにしか咲かない花。
この曲は日本テレビ・ドラマ、瑠璃の島の
為に書かれた曲。
舞台となった鳩間島に実際訪れ
書いた詞は研ぎ澄まされ
コードもびっくりするくらい
複雑で数が多く
永遠にともに以来の
ビッグ・シングルで
勝負に出たのでしょう。
このドラマは僕も録画して拝見させて頂いてました。
主人公の女のコも可愛かったし、
やっぱり小西真奈美さん。
同い年ということもあり見惚れて演技を観ていました。
まぁ、それはどうでもいいのですが
コブクロは大阪の路上ライブから始めたのですが
実は黒田さんがストリートミュージシャンと
謳っておきながら
あまりにも演奏がお粗末で左遷された
など、
全く他人事ではないエピソード。
流石関西人。
そこから10数年後
数多のエピゴーネンを生み出しました。
僕もご多分に漏れずです。
今だとシンガーソングライターの作人さんを
筆頭に沢山の
ミュージシャンが関西の
路上ライブを盛り上げています。
僕もそこから始めた人間なので
何かしら
想いを寄贈したいです。
コブクロは今はどうやら
音楽プロデューサーとしてのウェイトが大きいようですが
また大作を虎視眈々と狙っているのでしょう。
路上ライブの巨人、コブクロ。でした。
今日も大町での路上ライブ終わりに
これを書いています。