僕はイギリスの
音楽が好きなのだけれど
あまり掘り下げることがなく
一時期頑張って
70年代のアルバムも購入して
聴いていましたが
あまり没入することなく
挫折してしまいました。
その中にデビッド・ボウイのベストアルバムもあり
世界を売った男が
入っていました。
The Man Who sold The World / David Bowie YouTubeより
長らく曲とは
慰め癒やされるか
血沸き肉踊る興奮するものだと
思っていたぼくには
この曲の冷めた感覚には違和感だらけでした。
ドッペルゲンガーというもう一人の
自分が現れる
超常現象がテーマ。
君を見かけたけど
僕はそこにはいなかった。
君はずっと前に亡くなっているものだと。
という騙し絵みたいな
述懐の後に
君の目の前にいるのは世界を売った男。
という悪夢のような現実。
内面(世界)を
見せ物にした
デビッド・ボウイ自身を
なぞらえたような詩。
アートを売り物にする狂気の世界を
見事に表現しました。
コード使いが面白く
5つのコードを
美しくかけ合わせると言うより
合わせ方で
場面を変更するといった具合です。
ギターリフが独特で
こちらも美しいというより
違和感を表現している感じ。
世界を売った男というタイトルがかっこいいですよね。
悪夢ばかり表現してきたボウイ。
ぼくも表現者としてそれくらい余裕があるように
なりたいです。
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