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2022年12月8日木曜日

一日一曲「喝采 / ちあきなおみ」

タイトルが秀逸な

この喝采(かっさい)は

ちあきなおみさんの歌唱による

曲で

歌い手の舞台裏を描いたもの。


大切な人が亡くなった翌日

わたしは幕が上がると

恋の歌を歌っている。


という内容の歌詞は

実はフィクション(作り話)で

作詞家の吉田旺(よしだおう)さんによるもの。


「黒いふちどり」

という歌詞が関係者の中で

物議を起こし

縁起が悪い、死を連想させるので

変えるよう指示しましたが


ここが核だから


と頑なに拒否し


水商売の世界では喪に関する言葉は縁起がいいんですよ


と見事に説得したそうです。


今、それだけ

歌詞に拘りを持ち

尚且つ説得させる

技量を持った人がいるでしょうか?


素晴らしいエピソードだと思います。


大袈裟なサビが用意されているわけでなく

メロディーと

極めやかなコード使いで

勝負した曲で

馴染みのないコード使いだけれど

練習して勉強したいです。


舞台裏を描く

という設定は

すごくアリだと思うし


聴衆は歌い手がどんな

ことを考えながら歌っているかは

及び知らない


という昔、漫画で読んだセリフを

思い出しながらの


ちあきなおみさんの喝采。でした。