止まらない救急車 。買った筈の絆創膏。
鳴り止まない電話。ヒステリックな四十代。
この街の年齢は上がるばかりで、僕もいつの間にか慣れている。
どうすれば。
どうすれば。
どうすれば歩き煙草止めるんだい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい、謝れば。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい、丸になる。
そろそろ次の電車が着くみたい。
案外早かったね。じゃあね。じゃあね。それじゃあね。
時間は無いよりある方がいい。
あるのに無いのだけれど。
あいつは牢屋の中。
フランケンみたいな顔でニヒルを気取ってる。
本当にニヒルなのは僕の方。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい、収まるよ。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい、丸じゃない。
謝る必要なんて無いんだよ。
でも言われないと気づかない。
ここは僕の居場所じゃない。ないって。ないって。