今日の一日一曲は
隠れた名曲
フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュの
レット・ハー・クライ。
Let Her Cry / Hootie & The Blowfish YouTubeより
フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュは1986年に結成された
アメリカのバンド。
デビューアルバムはアメリカの累計売上15位のメガアルバム。
代表曲レット・ハー・クライはビルボード最高位9位の地味な結果。
けれどそれは彼らがシングルではなくアルバムアーティストとして
ファンに期待されていることを示唆します。
1970年代から80年代、
シンセサイザーを基調にしたディスコサウンドの反動から
1990年代初頭はアコ-スティックなバンドアンサンブルの
チャートの受け皿が広がります。
U2、R.E.M.の功績も大きく
彼らのフォロワーの意味合いも大きいでしょう。
歌詞は恋人のすれ違いを歌っています。
答えを出すのではなくただ問いかけを
続けて綴る様は大きく日本のヒットソングとは違います。
ブルーズとは問いかけであり
そこにこそリアリティが生まれます。
このバンドのヴォーカルはダリアス・ラッカーという黒人なのですが
語弊ががあるのを承知の上で
黒人ヴォーカルが成功した稀有なバンドです。
今、恐らく人種差別がヒステリックな状態であろうアメリカに
このようなバンドがもっとたくさん必要です。
彼らが友達からスタートしたという幸運もいいですよね。
ボブ・ディランに通ずる伝統的な
ソングライティング。
そんな中add9やsus2などのキメ細やかなコードを
多用したコード使いは
70年代、80年代を通過した
新しい世代の音楽だったでしょう。
この曲の旅というテーマも語りたいのですが
それはまたの機会に。
フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュの
レット・ハー・クライ。でした。
いい曲だー。
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