2023年2月27日月曜日

一日一曲「ワン / U2」

U2は3周目。

曲は

僕が詩を書く上で

重要な曲、ワン


U2の作る楽曲は

本人も公言している

通り

重さというものがあって

それは

それまでの

音楽に対する反動であったし

彼らの回答でもあったと思います。


デビュー時から

それは一貫していて

それが

所謂

金字塔となったものが

ワンだと思います。


僕が

最初に作詞に目覚めた

この曲の

残酷な真実というものが

美しかったし

セクシーでもありました。


もう遅すぎるんだ

今夜、光の中に過去を引きずり出そうとしても


というライン。


当時のシングルCDに付いていた

ライナーノーツに

"この詩の意味が分かる者はこの境地に達した者だけ"

とあり

ハタチそこそこだった

僕は

何度も読み

考え

その意味を知ろうとしました。


まぁ、言ったら

例えば野球選手が

40歳位になって

若いときにもっと真面目に

練習しておけば良かったと

気付いても

時既に遅し

ということではあると思いますが


理屈で分かっているのと

地で分かっていることは

違うということですよね。


作詩の

テクニックの一つに

敢えて聴き手が分からないことを

入れる

というのがあって

僕は散々それをやっていて

そうすることで

詩に闇というか

深みをもたらす事が出来るんですね。


謎掛けというか。


この曲は

それだけでなく

ディティールも洗練されていて

完成度が高い。


僕だけでなく

たくさんのミュージシャンに

とって

真摯な曲の

お手本になったと思います。


それまでの歌は

5分だったら

1番、2番、3番

とあって

サビは

全部繰り返しだったと思うのですが

この曲ではそれがなく

始まりから終わりに至る

本のような内容。


童謡等には

もしかしたら

近いものがあるかも知れませんが

商業的な

ポップミュージックの中では

初の試みで

見事に成功したと思います。


コードが

普通の曲なら

C→Aマイナー→F→G

となるところを

C→Aマイナー→F→C

Cで始まってCで終わるところも

あまり

見ないパターンです。


それまでのU2の経験全てが

凝縮された坩堝のような曲だと思います。


僕にもそんな曲が

作れる日が来るのだろうか

と思いながら

切磋琢磨する

U2のワン。

でした。



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