2022年12月11日日曜日

一日一曲「花 / 滝廉太郎」

今日は滝廉太郎(たきれんたろう)さんです。

以前、荒城の月を

取り上げましたが

第2弾の

花。


花 / 滝廉太郎 YouTubeより


荒城の月の

厳格で荘厳なイメージが

強いですが

こんな優雅で穏やかな曲もあるのですね。


1900年、明治33年に

作られ

作曲はもちろん滝さん、

作詞は武島羽衣(たけしまはごろも)さん。


武島さんは

明治時代、

詩人として功成り名を遂げた人で

この花も

作り手の細やかな心の機微が表現されています。


春の隅田川の美しい情景を

書き手の動く心を通して

描かれています。


この詩が作られる前から

もちろん隅田川はあったわけで

詩というものは

多くの建造物の上に

成り立つものではないでしょうか?


もっと言うと

人の温もりを

描くことが作詞という行為なのかも知れません。


日本語詞に西洋のメロディーをつけたのは

実はこの頃からで

実は僕たちが慣れ親しんでいる歌は

とても近代的なものなのかなと思ったり。


単純にコードをなぞって

歌うのもいいけれど

ギターのアルペジオで

弾けるようになりたいものです。


春はやっぱり

始まりを意味するもので

この曲が生まれてから

何回訪れたのだろうと

感慨に耽りながら

滝廉太郎さんの

花。でした。




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