絶望から出発しだした星野さんの2010年のデビュー曲。
このころ僕は長い間の親元を離れ
安いアパートに一人暮らしをはじめました。
高校生のころから音楽の道に進むことを疑わなかった日々から
少し距離を置き自分の身の丈の生活がはじまりました。
テレビを買ったりケーブルテレビを契約したり
近所に見つけた整骨院に通うのが習慣になったり。
妙に陽射しが眩しくて
友達なんていなかったけど充実してた記憶があります。
友部正人さんのにんじんという歌に
その昔君にも生きるだけでせいいっぱいのときがあったはず
あげるものも貰うものもまるでないまま 自分の為だけに生きようとした
という詩がありますが
まさにそんな日々でした。
青春というよりも日陰の毎日。
このくせのうたのミュージックビデオにはその時の空気感が見事にパッケージされてて
想いを馳せてしまいます。
この曲のコード進行はありがちで
弾き語りの方なら一度は作るのでは。
ぼくも作りました。
若さとは救い難いものかも知れませんがやはり愛おしいものです。