風が冷たくなるこの時期に君は灯る。
かつて宝石箱だった君。
孤独を誤魔化してくれたね。
自販機は金さえあれば誰でも相手してくれたけど、君は身分を明かせと言った。
昨日なら成功したであろうか。
永遠になったであろうか。
さよならTSUTAYA。
僕は行く。
君のことは忘れなひ。
さよならTSUTAYA。
過去にはなりたくなひ。
そろそろ火を灯す日。
ただ君とキスを交わしたことはあったのだろうか。
君は最初から別れを知っているようだった。
サイコロは投げられた。
10月に僕は身元証明書を送って君と別れた。
さよならTSUTAYA。